昨日は…カメラを持って出かけましたが、あいにくの雨。

雨の降りは、それほど強くなかったけど風に流される雨がレンズを濡らすので撮影は断念して通勤定期をフルに使って、乗り鉄&雨天時でも撮影できそうな駅撮り撮影場所のロケハン…ということにしたのですが、結果は不漁に終わって晩飯の時間。


晩飯はどこにしようか…五反田に戻って立ち食いずしの都々井さんで、白身の中落ちで一杯やって、寿司をつまむのも良いけど…悩んだ末に、大崎駅の山手線ホームから見える看板が気になっていた、いわし料理のお店「味楽」(あじらく)さんを新規開拓してみることにしました。


鰯の不漁が続き大衆魚の鰯の価格が高騰して価格維持が難しくなったためか、個人店が多いので不景気の煽りを受けたのか、その両方のダブルパンチを受けたのか、昔ほど鰯料理の店を見かけることが少なくなりましたから、期待が膨らみ、腹も踊ります。


大崎駅の改札を出て北口の階段にも看板が出ていて階段を下りると、すぐ目の前がお店の入り口という大崎駅北口界隈に勤めていたら超便利な立地。


基本的にお一人様 基本的にお一人様



どんなに旨い店でも、そのために出かけたり、帰り道に遠回りして寄り道するのが嫌いな僕が大崎に勤めていたらホームグランドにしたい立地です。


お店は2階建てで、2階は見ていませんが1階はカウンターが8席程度に4人掛けテーブルが4席程度でカウンター内のオープンキッチンには男性が4人でホールは女性が二人で、キッチンの男性のうち1人がホールを掛け持ちしていました。


お店のスタッフ構成からすると個人店で家族経営に雇われの板前さんって感じの構成です。


店内は民芸調っていうのかな…木のぬくもりを生かした古民家風の落ち着いた内装で、魚料理の店なのに、何故か天井には農具のようなものが飾ってあります。


カウンター席に陣取ると、糖質制限中ですが少しなら…と「生ビール」580円を注文。


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ビールと一緒に運ばれてきたのが、ほぼ0.7人前程度のボリュームがある生野菜…あれ?と思っているとお店のお兄さんが、「お通しです」と一言…後で調べたら定番のお通しのようで、お客の健康を気遣っての生野菜なのかな…僕的には、こういうお通しもアリだと思います。


僕の後から来た二人連れの作業着姿のオジサンも、出てきたお通しを見てほぼ一品料理のボリューム感のサラダに「すごいね…生野菜なんて頼んでないって思ったらお通しだってよぉ~」と2人前のお通しを一緒盛にしたほぼ1.5人前の生野菜を見てびっくりした様子ですが、すぐに取り分けて食べてました。


僕の経験上、オジサン達は居酒屋で酒を飲むという不健康な行為に後ろめたさを感じてるのか、健康に良いんじゃないかと思うらしく、生野菜を注文するお客さんって結構多い。でも、優先順位は刺身や炒め物・揚げ物の後に…となるので、お通しでオジサンの健康に関する不安を取り除いてタップリ飲み食いしてもらおうっていう戦略なのかな…などと思いながらカウンターのメニューと壁に貼られたメニューを眺めつつ、生ビールを一口。


この生ビールが旨いんです。

生ビールサーバーの洗浄を真面目にやっていて、炭酸ガスの圧力調整が最適なんでしょう…唇にあたる泡がすごくしっかりしたクリーミーな感触で、時間が経ってもなかなか泡がなくならない…グラスも綺麗に洗ってる証拠です。


こういう店ってうまいんですよね…と期待に胸ならぬ膨らんだ腹を躍らせて、鰯の他にも鯖や鯵、季節的に秋刀魚などの青魚系のメニューが充実し、更には揚げ物や炒め物など一般的な居酒屋定番メニューまであるメニューを見て、先ずは鰯料理の店だから…と「いわしたたき」500円をもらいます。


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新鮮で脂ののりも丁度良く、旨い鰯です。ちょっと見た目のボリューム感が物足りない感じだけど、食べてみると丁度良い感じのボリュームで、添えられた櫛切りのレモンとおろし生姜で、あっさりといただきます。

たたきは、なめろうにあたる「みそたたき」や「中華風たたき」なんて変わり種もあり、魚の種類を変えると、鯵のたたきもあって、お客を飽きさせない工夫が感じられて好感を持てます。


刺身類は、青魚だけでなく、鮪や季節ものらしい鰤もあり、後で調べたところによると季節によっては、とびうおなんかもあるらしいので…季節を変えてから…といっても、今度は「青魚三点盛」を食べに着ちゃうんだろうな…隣の席の人が食ってる「〆さば」のメタリックな輝きも旨そうだったし…


ビールを飲み終わって、「レモンハイ」330円をもらいます。


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330円と良心的な価格ながら添えられるレモンはスライスのものではなく櫛切りで、甘さ控えめのレモンサワーは料理に合いますね。


レモンハイを飲みながらもう一品欲しいな…と思って注文したのが、「いわしいそべ揚げ」550円。

刺身類の品数を絞った充実さ以上に炒め物、焼き物と揚げ物のバリエーションも多く、炒め物にはレバニラ炒めなんて、いわし料理の店らしからぬメニューもありますが、地元や大崎勤めの常連さんを飽きさせないためにも必要なメニューなんでしょうね…


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こちらも見た目のボリューム感は少なめに見えますが、一口大の磯辺揚げが結構入っています。

衣はさくっと軽く上がっていて、青のりの磯の風味が適度に効いていて、身はフンワリと柔らかく仕上げてあり、口に入れて噛み締めると笑顔になっちゃう一品です。


添えられたもみじおろしと刻みネギを入れた優しい酸味のポン酢で食べるのも旨いし、レモンを絞ってそのまま食べても旨いです。


このサックリ&フンワリ仕上げの磯辺揚げなら…普通のてんぷらは、ふんわり仕上げの食感で旨いでしょうね…


もう一品…と思って、「つみれ鍋」800円も気になって食指が動きそうになりましたが、お通しの生野菜、たたき、磯辺揚げに生ビールとレモンハイでお腹も結構いっぱいになったので…冬の寒い季節のうちにもう一度来ようと、ごちそうさましてお勘定してもらうと2370円。


なかなか良心的なお店です^^