巳の日詣での御利益、今にすればあったんだと思います。

 

というのも、穴子丼で有名な左可井。待たずに入れたんですよね。

 

銭洗弁天を後にして、途中岩窟不動であわよくば昼食をと思ってたら、お茶屋さん既に満席。

 

縁がなかったと仕方なく、杉本寺を目指したのですが、時間的に11時半はどう転んでも回ってしまう。

 

左可井、開店と同時に入らないとまず待たされるんですよね。

 

八幡宮からバスに乗るかと若宮大路に出ると、屋台にお囃子、武者装束。そう言えば鎌倉まつりでしたと。バスなんか来やしない。大渋滞ですわ。

 

てくてく歩いて行くと、浄妙寺方面へ進む観光客割といるんですよ。なんだか全員穴子丼目当てに見えてくるんですよね、不思議と。

 

しかし、佐助から浄妙寺までよくも食い意地のために歩いたもんです。やっぱり自転車で来ればよかったと思いつつも、おみやげが買えなくなるから却下で正解。

 

さて、左可井の前には誰もいない。時計は開店時刻の11時40分過ぎなのに。

 

まさか。

 

え? 臨時休業??

 

玄関前の椅子に誰も腰掛けていない。恐る恐る入ると、というか入れた時点でホッとしましたけど、余裕で座敷に通されて、待ってましたとばかりに穴子丼ですよ。

 

 

むほほ、ですよ。相変わらずおいしい。待たずに入れるとは、なんてラッキーなんだとしばし至福の時間を過ごさせてもらいました。

 

で、メニューみてて気になったんで聞いてみたんですよね。

 

穴子弁当って事前に頼んでおけるのかと。

 

そしたら、当日でも電話くれれば用意しておくとのことで、これはいいこと聞いたなと。

 

とりあえず、注文と同時に弁当も頼んで、試しに持ち帰ってみることに。

 

店を出たら既に長蛇の列で、いやはやホントに幸運だったと、また歩いて駅まで戻ったんですが、ほんとバス来ない(笑)

 

紅谷でくるみっこを買って(ここもガラガラですんなり)、段葛のこ寿々に入ったら、店のおばちゃんに声を掛けられて。

 

あら? 左可井さんテイクアウトできるの?

 

流石、地の人目敏い。左可井の手提げ袋を見逃さない。

 

まあ地の人なら、誰しもが思うことですよね。杉本寺近辺車停めるとこ少ないし、店は常に混んでるし。というかこのホーム感、なんなんですかね。地元の商店街で買い物してる気分。

 

実は今日知って試しに頼んでみたんだと言うと、どんなのあるの? って食い付いてくるもんだから、弁当には穴子と卵焼きと香の物が入ってて、あとは穴子の押し寿司と卵焼きがあったかなと、試食のわらび餅をつまみながら答える。

 

だからなんなの、このご近所の井戸端みたいなノリ。

 

穴子弁当とくるみっことわらび餅を小脇に抱えて、いそいそと駅に向かっていたんですが、ふと思い出した。例のアド街に出てた傘屋さん。富士洋傘店。

 

帰りは雨だろうしなと、気になってたビニール傘を買うことに。

 

今店頭にあるの生地にスレがあるから、アウトレット価格だけどいい? というかテレビ見てくれた? もう使う? ならタグ外しとくって店員のお姉さん実に小気味いい。なんだろうこのホームの商店街みたいな感覚。

 

さらに傘のデザインもなんていうか、ギリギリ実用いけるラインなのがもう修学旅行先で木刀買っちゃいました的な後ろめたさを疼かせてくれる。

 

幕府側近の御家人衆の家紋は、外から見ると目立たなくなってる仕様最高でございます。




 

というわけで、普段とは違った鎌倉の風景を味わえたのも、御利益の一端かなと思っています。