よく見られる現象として、
ママが、赤ちゃんにステロイド外用薬を塗ってあげていましたが、
脱ステロイドを開始し、
リバウンドが大変な時期に、
ママの手にも湿疹の悪化が起こることがあります。
赤ちゃんに素手でステロイド外用薬を塗ってあげていたので、
赤ちゃんの脱ステロイドと同時に、
ママの手も脱ステロイド開始となるからです。
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別のケースとして、
兄弟の一人が、アトピーでステロイド外用薬を塗っていましたが、
脱ステロイドを開始し、
リバウンドが大変な時期と
同時か、その後まもなくしてから、
ステロイド外用薬を塗っていなかった方の兄弟に、
まるでリバウンドと同じような原因不明の湿疹が現れます。
それは、脱ステロイドの診療では、よくあることです。
なぜなら、お子さんに塗ったステロイド外用薬が、
ドアノブやおもちゃなど、生活内のあらゆるところに付いています。
もしくは、じゃれている時、または、同じ布団に寝るなどで、ステロイド外用薬が、
いつの間にか、家族の肌に付いていきます。
そのため、
脱ステロイドを開始すると、
それまで、湿疹に縁のなかった家族に、原因不明の湿疹が、
まるでリバウンドのように現れることがあるのです。
脱ステロイド先輩医師に、そういう話をはじめて聞いたときは、
まさか、そんなことがあるのだろうか?と疑問に思っていましたが、
実際に、診療していると、よく見られる現象です。
この現象は、脱ステロイドを知らない一般の医師は、
知らないことでしょうし、
お話しても、理解しがたいことと思います。