ドクターゆきが、
ずっと悩んでいることがあります。


それは、
医師の言葉は、
「人に暗示をかけてしまう」
ということ。


ステロイド依存症は、
いつの時期に、
どれくらいの強さのステロイドを
どれだけ塗ってたか、
によって、
治りやすさが違います。


でも、
それは統計的にみると、です。


「うわー、こんなに長いこと塗ってたら、
リバウンドを乗り越えられるかな?」
という位の方でも、
予想外に、
なんとかかんとか乗り越えて、
みるみる良くなることがあり、
びっくりさせられます。


しかし、
ドクターゆきは、
脱ステロイド開始時には、
最悪のケースを説明し、
それでも、覚悟して出来るか、
考えていただきます。


こんなはずじゃなかった?!と、
後悔させたくないし、
あと、
ともすれば、
ちゃんとした説明がなかった、と
訴訟になったらいやですから。




・・・そこで、ドクターゆきの悩み・・・・

その説明で、
脱ステロイドは大変だ、
難しい、
苦しいものなんだ、

と暗示にかけてしまってないか?


病気の説明に忠実になれば、なるほど、
患者さんに、
悪い暗示をかけてしまっているように、
思うのです。


う~ん、
よい暗示をかけるとすると、

「大丈夫、大丈夫、
脱ステロイド、
やってみると、なんとかなるから。

よくなってる人、沢山いるよ。

肌が、だんだん良くなって、
もっともっときれいになっていくから、
楽しみにしてね。

困ったことがあったら、
いつでも相談してね。」

・・・なんか、軽い、軽すぎる。

先輩脱ステ医師で、
こんな感じの方、いらっしゃいます。


しかし、
暗示という点からすると、
こういうのが、
スーっと、ひょいっと心に定着して、

湿疹がよくなっていくのでは?



う~ん、
ドクターゆきには、
まだ、一歩そこまで、たどり着けない。

そこまでできると、仙人の域ですね。



暗示・・・、
まだまだ、ドクターゆきの悩みは、
続きます。