ステロイド外用薬は怖い薬です。

できれば、一生涯、使わないことです。

 

 

はじめは、

虫刺され、アセモ、ちょっとしたカブレなどに

ちょいこちょこ使って、

すぐに効果がでるから、いい薬だと思わせます。

 

その後、数か月から数年後、はたまた数十年後に、

原因不明の難治性の湿疹として、

副作用がでます。

 

この副作用は、数年~数十年という長い期間がすぎてから発症するものです。

製薬会社も、そこまで副作用の発症を追跡する義務はありませんから、

「そんな副作用はない」というのは、調べてないだけです。

 

なぜか、いつも同じ場所に、原因もなく湿疹を繰り返す。。。。

皮膚科では、

「疲れででている」

「ストレスでしょうかね」

「掻いてしまう癖があるでしょう」

「制服でこすれているのかな」

とか言われて、

原因もわからずに、いつもステロイド外用薬を塗って治まります。

 

皮膚科医も患者さん自身も、

何が原因で、この湿疹が繰り返されるかわからないのです。

 

なぜなら、この「ステロイド依存」という現象は、

皮膚科医に情報提供されていないからです。

 

それどころか、「ステロイド依存」は無い、ことにされています。

理解できない現象は「無い」ことにしてしまう、という医療界の悪い癖です。

 

コロナワクチンの副反応も、「問題ない」とされていて、

かなり多くの方々が、ワクチン接種後に亡くなっています。

 

これも、「理解できないことは『無い』ということにする」という

医療界の慣例です。

 

 

 

この「原因不明の繰り返す湿疹」は、ステロイド外用薬で治まるうちはよいですが、

そのうち、ジュクジュクして、全身に湿疹が拡大することがあります。

 

自家感作性皮膚炎です。

これは、全身性の難治性の繰り返す湿疹です。

 

ステロイド外用薬を全身に塗っても治まらず、ステロイドの内服が必要となる場合が多いです。

 

そして、なんとか大量のステロイド外用薬や内服薬で抑えこんでも、

数か月~数年後に、再び、自家感作性皮膚炎を発症します。

 

その度に、大量のステロイド外用薬を必要とします。

 

自家感作性皮膚炎を発症してもしなくても、

原因不明の湿疹に対し、

ステロイド外用薬を繰り返し塗る生活をしていくうちに、

高齢になると、全身性の湿疹を発症します。

原因不明の難治性の全身の湿疹・・・多形慢性痒疹です。

 

この湿疹は難治で重症で、掻痒が強く、皮膚科医が舌を巻くような病態です。

 

しかし、この多形慢性痒疹の高齢者は、珍しい病気ではありません。

皮膚科クリニックに、この病気で何年も通う高齢者がゴロゴロいらっしゃいます。

 

 

 

ステロイド外用薬をちょっと塗ってれば大丈夫という

安易な選択が、人生を崩壊させる事態になるかもしれません。

 

 

先日、10代の重症アトピーの男の子のお母さまに、

ステロイド依存によるステロイド誘発性皮膚症の湿疹ですよとお伝えしたところ、

 

「ステロイド外用薬は一瞬でしか塗っていません!」と

ヒステリックに訴えておられました。

 

お母さまにとって「一瞬だけステロイド外用薬を塗った」感覚だったのでしょうが、

10代になって、遅発リバウンドによる湿疹が重症化しています。

 

 

アトピーに限らず、ステロイド外用薬による副作用で苦しむ患者さんは多いです。

しかも、彼らは、ステロイド外用薬による薬害で苦しんでいる自覚はないですから、

「もっと効く薬をくれ!」と強い薬(ステロイド?)を要求します。

 

 

人生が50年程度であれば、多形慢性痒疹までは発症せずに人生を終えるかもしれませんが、

今や100年人生ですから、ステロイド外用薬の副作用が人生の中で起こらずにすむとは思えません。

 

さて、この多形慢性痒疹ですが、

ある大学病院皮膚科の教授の話では、デュピクセントが効くということで、

アトピーに限らず、高齢の方の痒疹にデュピクセントを打っています。

 

 

このように、

ステロイド外用薬は副作用が問題ない薬だよ、

と言って、赤ちゃんの頃から塗らせると、

そのうち、副作用により難治性の湿疹を発症し、

ステロイド外用薬でもコントロールがつかなくなります。

 

これは、時間の問題です。

 

ステロイド外用薬でコントロールがつかなくなると、

高額の生物学的製剤(デュピクセントなど)を持ち出し、

お金が払えないなら仕方がないよね、と

強いステロイド外用薬を大量に塗らせ続けます。

 

そして、ステロイド外用薬により皮膚委縮を生じた肌は、

ちょっとぶつけただけでも、ビリっとやぶれたり、内出血で青紫の肌になります。

 

それでも、痒みは止まりません。

 

ステロイド外用薬はそういう薬です。

気づかれないうちに、依存してしまい、ステロイド外用薬なしでは生きていけなくなります。

 

これが現実です。

 

さて、ステロイド外用薬は怖い薬ですか?