曜君との初めてのデートはベタに映画を見ることになった。
映画の内容は、はっきり言ってほとんど覚えていない。
彼が隣にいると思うと、飲み物を飲むのも緊張した。
私はおそらく彼の事がもう好きになってしまっている、それは
わかっていたけど、彼のどこが好きなのかはまだわからない。
思えば私は、自分から人を好きになった事がなかった。
相手からのアプローチがあってから時間をかけて好きになっていく
事ばかりだったので、今回のような感情に自分自身戸惑い、
初めての恋愛のような気持ちであった。
「面白かった?」
映画が終わった後曜君に聞かれた。
「はい」
よく内容覚えていない私は笑顔で答えた。
「そっか!よかった~。おなか空いたね、なんか食べる?」
と、次は食事に行った。
ご飯を決めるのにメニューと戦ってる私を見て
曜君は笑っていた。
「何と何で悩んでるの?」
そう聞かれたので、
「いや、パスタとグラタンで。。どっちも美味しそうで」
そういうと、
「じゃあ二つ頼めばいいじゃん、半分俺食べるから、半分ずつ食べな」
そういって笑顔で店員を呼んだ。
私の優柔不断にだいたいの人がこう言う。「まだ?」「早く決めろよ」
なので曜君の対応には感動してしまった。
やっぱりこの人は暖かい人だ。
パスタとグラタンはどちらもとても美味しかった。