久々に一気に読みました。

36歳、なんの取り柄もない真面目なOLが仕事に疲れ人生に疲れ、自殺願望を抱くことから物語が始まります。

暗いです。

私なんてこのOLの孤独感がリアルに分かっちゃってヤバかった。


都内のアパートに独り暮らしで、生活の為に真面目にコツコツ働いてあるけれど、生き甲斐とか生きる希望が見出だせなくて、あと何年こんな生活を繰り返すのかとふと思うと、絶望的になる…。


自殺願望を抱くほど深刻じゃないにしろ、私くらいの年代で未婚で不安な30代後半の人は少なからず抱く孤独感じゃないでしょうか。



この年代って体力的にも無理がきいて、多少失敗してもやり直せるほど若くなく、かといって、守りに入るほどの年齢でもなく、モヤモヤするんですよね。

結婚して子育てしてれば、まだまだ忙しい時期だからそんな生きる意味だの考えてる余裕もないからいいけど、そうじゃないシングルには変に人生について考える時間がある。


何でもいいから打ち込めるものがあればいいけど、それも見つからなくてただただ焦る。


まあ真面目な性格だと余計に考えるのです。



この年代のシングルで集まると、みんな可処分所得が多いからか、やたらグルメだったりエステとかネイルとかにお金を使ったりしてる人が多くて、まあそれはそれでよいと思うけど、私みたいな性格の人は、100%楽しめない。


今が楽しきゃいいじゃんと割り切れない。


このままこんなことしてていいのかと思ってしまうのです。



金を持ってる人種として踊らされてるのが虚しくて、前までは毎シーズン行っていた海外旅行さえ行く気がしない。



つまり、もっと自分が満足できる生き甲斐が欲しい。そう思うのです。


つい、興奮して前置きが長くなりましたが…、主人公にシンクロした私は、なんかわかるーと思いつつ、このミステリーに引き込まれて、そして最後、なにーやられたぁと作者の罠にすんなりひっかかったことに驚きつつ、爽やかな読後感に満ち足りました。


後半部あれ?私ったら読み間違た?と焦り、でもその間違えにより面白く読めたのでまあいいかと思いつつ、モヤモヤしたので他の人の感想をチェックしてみら、私だけじゃなかったのです。


そうこれは作者が狙って仕込んだミスリード!!
すごい巧妙で気が付かなかった。


生きる為に必要なことって何かとか、人が抱える孤独感とか、ちょっとしたきっかけで人生って変わるんだなっていう希望とか、ミステリーだけど色んなメッセージも感じられました。


あらすじ分かった今でももう一度読み直したいと思える本。