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答え合わせ 9

2011年12月23日(金)

ゲイが思う 「内柴は本当に(準)強姦したのか9」

テーマ:ブログ

家政婦のミタを一回も見ていないdatteです。寒いですね。


もうすぐクリスマスなのに、まだこの話が続いています。が、今回でひと区切りつきます。本当なら、強姦の話よりもっとくっだらない話を書きたい。


今回は前回お話ししたように、この事件はなぜこのような経過をたどることになったのかという話をします。


私は現場にいたわけでもありませんし、全くの部外者で、報道されていることから想像するしかないのですが、想像するにしてもまったく自由なパーツを自分で作って埋めるのは避けたいと思います。それは妄想だから。妄想は公表しなくていいでしょ。


で、今回の事件の最初のつまずきは、最初の学長の記者会見での「セクハラ」発言だと思っています。


最初にメディアには、この出来事が「セクハラ」として紹介されました。この「セクハラ」は、実際には内柴と学生がヤっちゃっていたことを指すのですが、学長はそのことを明らかにしませんでした。単に「セクハラ」と紹介しただけ。その「セクハラ」に対して内柴は学生との合意うえだと言っている、ということしか明らかになりませんでした。


まず、ここで1つ問題なのは「セックス」は「セクハラ」に含まれるという認識が一般的なのか、ということがあります。


私は「セクハラ」というのは、やった人間、やられた人間の関係性で決まる程度の行為、たとえば「かわいいね」という言葉ですら、言った人間に対して好感を持っていれば「セクハラ」にならず、持っていなければ「セクハラ」になるというレベルの行為で、行為そのものよりも、主観的な関係性で社会的評価が定まる程度のものだと思っています。簡単に言えばお互いがよければ「セクハラ」にはならない、というのが「セクハラ」への一般的認識だと思います。


ですから学長が「セクハラ」という言葉をチョイスし、しかもそれに対して内柴が「合意の上」と言っていると公表したのは、この出来事に対する世間の認識を誤らせることになったと思います。合意があるならセクハラにはならないだろう、という認識を持つ人がいた。そういう意見がネット上で見られた。これは学長には意外だったと思います。学生とヤっているのに許されるのか、と学長は思ったと思います。でも、それは学長の言葉のチョイスが悪い。


もし、最初の内柴の懲戒解雇の記者会見で「内柴が学生と不適切な関係になったので懲戒解雇とした。内柴は合意があったと述べているが、合意があったかどうかわからないものの、合意があったとしても教員として不適切であると判断した。具体的な内容は言えない」と学長が言っていたら、この事件はどうなったでしょうか。


まず内柴が学生とヤっちゃったのかもな、ということを考える人は「セクハラ」という表現の時よりは格段に多いだろうし、「合意があってもヤっちゃマズイだろ、内柴」「辞めさせられてもしょうがないよ」という流れになっていたと思います。学校の処分は適切だということに落ち着いたと思います。その時、はたしてその後の逮捕があったのか。


でも「セクハラ」の内容も、内柴が「合意の上」と言っているとしかわからない世間には、学校の処分が正しかったのかがわからない。そのうえ内柴が自身のブログで、記者会見での学長の言い分に納得できないことがあるようなことを書いてしまった。ここに次のつまずきがある。


この記者会見からしばらくして、内柴は準強姦で逮捕されるのですが、既に書いたように、私は、この被害届は最初の記者会見のあとに出されたのだと思っています。最初の記者会見というか、内柴のブログが公開されたあと。そうでなければ、学長が最初の記者会見で「セクハラ」と具体的な内容をとにかく隠した意味がない。直接「強姦」と言わなくても「犯罪」なり「捜査中」なりいろんな表現で事件性があることを、最初の記者会見で言えたはずです。それがないのは、最初の記者会見の時は、内柴が学生とヤったことは事件になる予定ではなかったのだと思います。


じゃぁ、なぜ事件になったのか。被害届が出されたのか。


内柴のブログだと思います。いろんな「えーーーーっ」がある、まぁいいです、というヤツです。これが逆鱗に触れたのだと思います(←誰の?)。
相手が「合意がある」と言っていて、その行為がセックスのとき、その合意を否定するなら、相手の行為は「強姦」だと言うしかありません。学長の記者会見を見た人間が「セクハラで合意があるのなら内柴が悪いとは限らない」という反応をしたことで、合意がないことを強くアピールせざるを得なくなったのだと思います(←誰が?)。



誰の? 誰が?


わかりません。学長か、被害者か。


内柴のブログを見て激怒するのは学長か、被害者です。学長は自分がバカにされているように思ったかもしれないし、被害者(か、被害者の関係者)も反省が見られない内柴の態度に業を煮やした可能性もある。あんなに「セクハラ」だと隠していた大学が、逮捕後、その強姦はあのセクハラですとあっさり認めてしまった変わり様に学生を庇う姿勢はありません。私は学長主導で被害届を出させたんじゃないか、とも疑いました。両者とも激怒していることももちろんあります。



こうして内柴は逮捕され、今後どうなるかということは前回に書いたとおりです。



もし。



学長の記者会見がマシだったら
内柴のえーーーっもなかっただろうし
こんなに拗れなかったんじゃないかなぁ。
あ。大学がこの事件を知ったのも、被害者からではなくて「被害者の関係者」からだったんだよな。

人を介するたびに話が歪になって原形がわからなくなることはよくあります。



本当は何がおこなわれていたのかということは、最後の最後は内柴と学生にしかわからないことです。私が長々と書いても、それは可能性の1つに過ぎないし、内柴が強姦していたというのも現時点では可能性の1つに過ぎない。でも、何にも検証されないうちに、過去のいろんな表彰を取り消されたりだとか、善悪が断定されているのは、マスヒステリーですよ。異常。


だから、私はこの事件はきちんと刑事裁判にした方がいいと思っています。メディアが煽れば善悪が決まるようになれば、自分を善とするためにメディアを動かす人も出てくるでしょう。



メディアをそこまで信用して大丈夫ですか?
もっと自分の頭で考えてみましょうよ。



ということですかね。私が言いたいことは。

これで、今のところこの事件で書きたいことは終わりです。
今後進展があったらその時に書きます。
長いことお付き合いいただいてありがとうございました。



次は、頼まれて人の顔にオシッコをかけた話でも書きましょうか。
ここはそういうブログですし。