昨日、驚く訃報が飛び込んできました。 「渡る世間は鬼ばかり」「おしん」などの脚本家である橋田壽賀子さんが亡くなられたとの事でした。 95歳。

 

葬儀のお志事(仕事)をさせていただいていますと同年代の方を見送る事が多くなり、こんなところでも高齢社会を感じずにはいられません。

 

私が葬儀社に勤め始めた頃は、90歳を越えてのご逝去は、稀でご遺族様も悲しみの中にも誇らしげにしておられたものです。 中には、「お祝い」とまで言いきる方も・・・。

 

しかし橋田さんの様に自分の人生に大きな影響を与えて下さった作品を多数残された方が亡くなられるのは少しショックでした。 不思議と。

 

「おしん」や「渡る世間は鬼ばかり」では、昭和の日本人の感覚を適切に捉え乍らも問題を提議してくださっていたのかもしれないです。 あるインタビューでこんなに長く脚本が書けたコツを尋ねられて「時代が書かせてくれた」と仰っておられたの聞き、納得するばかりでした。 

 

社会の変化を素直に見つめ捉え自身の心の声に向合ってきたからでしょうね・・・。

 

改めて「素直な心」の大切さを知った気がした次第です。

 

本当にありがとうございました。 心からご冥福をお祈りいたします。 合掌