ブログの更新頻度が
大変低くなっていましたが…
ちゃんと仕事はしています。

3月から始まった急激な集客面での伸び
4月も維持したまま乗り越える事ができました。

4月からは営業時間を短縮
ディナータイムのみに変更したことで
出入り業者とのやり取りで問題が
やや発生しました。

また、4月は色々な面で勉強になった。

問題が起きたのは4月中旬

その日は多くのお客さんで満席
前日少し売上が足りず
この日リカバーせねば…と考えていた。

キッチンスタッフも精一杯働いてくれていましたが、ラストオーダーを超えても次から次へと来てくださるお客さん達を席に通し続けた。

ほとんどが常連さん、かつ中にはラストオーダーを気にして移動中から連絡して来てくれたグループのお客さんまでいた。

しかし…

コレが問題のきっかけとなる。

スタッフのガビーが突然帰宅

ハァ?なんで?

原因はラストオーダーを超えた
お客さんを受け入れるか否か

僕の言い分としては

①4月以降営業時間を短縮
→主な理由はスタッフの健康とモチベーションのためである。また、営業時間が短縮された事により他店と比べても約3時間程度は労働時間は短い。給料の減額は当然なし

②小さい店である以上は柔軟性が必要
→時間変更にともない大手ではない我々は1人1人の常連さんをより大切にしていかないといけない。ラストオーダー後の受け入れも店の混雑状況によっては発生するのは必然である。また、その発生頻度は営業日数上20%以下であり偶発的な範囲内だ

③休憩時間はマネージャーが管理
→時間の管理も含めて仕事は任せています。仕事がキツくて休憩したいなら状況みて休憩をコントロールして下さいという意味

コレまで、色々と従業員のためにと思って
変えてきた自分のなかで

●これ以上、何を求めるのか??

この点で理解が出来ず
マネージャーであるヘスに怒る。
なぜ?コントロールしないのか?

そして言ってはいけない一言まで

●こんな状況では、君をもう信用できない

そんな中で帰宅
怒り心頭のなかで、朝まで悶絶
翌日、話し合い

上記の僕の言い分を伝える
一方で、彼らにも、思う事があった。
コレが、ある意味で気付いていたが
自分が疎かだったなと気付かされる

基本的には
僕の言い分に対しては理解したうえでの話

●客入りのコントロールをしない
→僕は基本的にはガンガンお客さんを入れる。機会損失をしたくないからである。しかし、小さい店だけに、そのタイミングはコントロールしないといけない。が、僕はしなかった。

コレがストレスに繋がっていた1つの要因

●マネージャーヘスだけを評価
→ヘスは店を開業してから最も長く働いてくれてるスタッフである。とてつもなく大変な時も知っており、僕に罵られまくって今に至る。付け加えると今考えたら全く生活費を考慮しない給与で働いてくれていた。当然、今は数倍になっていますが。

だから僕の口癖は常に「ヘス!」

結果、他スタッフは自分の仕事が評価されていないと感じていた

●暴言問題
→コレは店の近くにある公園でヘスと2人きりで話をした。なぜならば、店の鍵をヘスが返してきたからだ。事件後にメールで表現の仕方が悪かったことを訂正、謝罪したものの。

ヘスとしては、やはりショックであったこと。給与より信頼される仕事が彼の中で重要なのに、それを思いきり否定された事で、深く傷付けてしまった


●1つの問題から色々と見えてくるなと。


何より、目に涙を浮かべながら「僕は今までの仕事や経験したことに感謝しかない」と言ってくるヘスに僕もウルウル

全てにおいてコミュニケーション不足が原因であり猛省である

後日、自分の考えを改めて
優秀な翻訳ソフトを駆使して手紙にする

あ、暴言問題は本質的に別問題なので
切り離す。
もちろん彼らに対する信用に揺らぎはない

●客入りのコントロール
→外に椅子を置いて、お客さんに待ってもらうスペースを作る。即日実行

大事なのは次

●ヘス以外への評価
→実はヘス以外と言っても、残り2名しかいない。そのうちの1名は置いておいて、もう1人はガビーだ。ガビーはヘスの彼女であり、僕が仕事で求める①スピード②正確性③責任感

コレら全てに置いて、当然なからヘスもガビーもクリアしている。

シェフとしても
彼らの仕事に対して高く評価している。

常にヘスヘスと言っているのは、前述の通り苦楽を共にした唯一の存在であるがため、特別な存在であるものの、一方でガビーを評価していないという訳では決してない

1月から働き始めたガビーは
小柄で可愛らしい女の子です。

そして、彼女には
間違いなく高い才能と感性がある。
もちろん、ヘスもまた同じく。

これには僕は2月頃から気付き始めていた。

一方で、彼らに任せてる仕事の多くが調理過程がシンプルな日本食=大衆食が多い、それゆえ、ヘスやガビー達の持っている才能をフルに活かしきれていないと感じていた。

だからといって寿司、割烹のような
路線は取れない。

そこで、僕が出した結論は
「ラーメンのコース提供」である。

このラーメンのコース提供というのは
彼らの持つ輝く才能、センスから出てくるアイデアをコース考案時に織り交ぜることでメキシコ料理の要素も加えた、ロスカボスのウチでしか食べれないモノを作りあげようと考えた。

何がポイントかはシンプルで
彼らメキシコ人と日本人が作りあげる
この点に尽きる。

結果、彼らの才能、感性をフルに活かせる
そういう考えでいた。

ただし、問題があった。
このラーメンコース構想を話したのは
3月。1ヶ月以上前のことであったが、背景にあった彼らの持つ才能、感性を現状の仕事ではフルに活かしきれていない!この話は実はしていない。

この端おった話と、ヘスへの深い愛情が絡んでガビーを混乱させてしまった。

何度も言いますが
コミュニケーション不足です。
私に起因する。

大変話が長くなりましたが
自らの備忘録として残しておきます。



全く関係ない写真。彼は元従業員。

今は離れた街で料理を勉強中。

ロスカボスへ帰ってきたら必ず顔を出してくれます。


最期に

僕は口がかなり悪い

スペイン語も拙いため

表現が時として更に過激になる


しかし、基本的な考えとして

やる気のある従業員に対しては

本気で成長してもらい、そして金を稼ぎ

将来に繋げてもらいたいと考えている


また今回、才能やセンスといった表現を多用しましたが、そんなものは最初から備わってる人なんて、ほぼいない。ほとんどが努力によるものだと思う。キツいものもあれば中には楽しく努力できるものまで。それは言わばブレない本気だと思う。


今、お店は確実にレベルアップしてます。

そして、コレからもう1段階

上のレベルを目指すために

「本気の人」を、もう1人求めています。