馳星周 「煉獄の使途」下巻

2009年初版 2022年文庫本

Webより

毒ガス・サリン撒布計画を実行に移す――。

教祖・十文字の反社会的なエゴは肥大化し、

やがて侍従長である幸田のコントロールが利かなくなってゆく。

若き幹部・太田慎平は信仰のために自らが犯した罪に苛まれ、

苦悩を深める。

一方、金蔓と見定めて彼らと手を組んだ警部の児玉は、

権力者たちの暗闘に搦めとられていく。負の感情に囚われ、

死臭を放ち始めた男たち。向かう先は天国か地獄か。

未曾有の巨編が迎える衝撃の結末。

文庫本

文庫本の見出しにある通りで最凶ですね

フィクションとはいえ、あの教団が思い浮かびます

それに加え警察組織の権力者と金にまみれた政治家とそれに巣食う

刑事児玉と操られるヤクザなど・・・もうドロドロです

元ペテン師の教祖がとち狂いサリンをついに散布して最悪

教祖をもう誰も止められない!破滅の道が広がって最凶

途中でもう読むのをやめようかと何度か思いましたが、ついに最後まで。

フィクションでよかったと思いつつ似たようなことが現実にあるのかも

政治家や警察組織では現実かもしれない・・・

これだけ恐怖を味わいながら読んだのも珍しいです。

 

もう少し馳星周ワールドへ

舞台は新宿歌舞伎町