1970年代に放送された時代劇「大江戸捜査網」の186話を視聴した感想など。
「恐怖の無差別殺人」というサブタイトルが付けられている回だ。
その名の通り、手当たり次第に毒を盛り付けて無実の人々が殺戮される話で、
犯人の医師・玄章は出世のために人々を薬の実験台にしていたのであった。
演じたのは特撮「ミラーマン」で主演を務めた石田信之。
やっぱり特撮ヒーローは時代劇だと悪に回る事が多いのか?
音次郎(里見浩太朗)と同心・片倉(原田大二郎)によって追いつめられる。
音次郎「てめえが殺した男の中には女房子供を抱えた一家の主がいるんだ。
目の中に入れても痛くねえほどかわいがっていた子供たちもな!
残された家族の身にもなってみろ!」
玄章「虫けらどもを例え100匹殺したところで別に痛くも痒くもないだろ。」
音次郎「なんだと!?」
玄章「それで1000人、いや、何万人の命が助かればいい。」
片倉「玄章!貴様って奴は!」
玄章「不浄役人、私にはいっしも触れられんぞ。例えどんなにあがいてもな。」
音次郎「そうほざけるのも今のうちだぞ。」
この一言が頭の中でループして急に怖気づく玄章。
部屋の中で「負け犬の遠吠えだ」と強がるも、
首謀者一味から用済みとして始末されるのであった。
…と普段は義理人情に厚い音次郎もこれには一切同情しなかった。
こやつを操っていた黒幕は元長崎奉行の竹中平蔵。
世間を騒がせて町奉行を失脚させ、その後釜に座るという策略だったのだ。
全てが露見して竹中一派の元へ乗り込んで断罪する隠密同心達。
「てめえ、人の命を粗末にしてそれで町奉行の座に座れると思ってるのかい?」
平蔵は隠密同心に成敗されて終わるのであった。
正義のヒーローがいると悪が倒されるからいいね。
信憑性のない薬を実験台に使うのは今でも行われている事だ。
現実世界に巣くう悪党もこのように考えているのかもしれない。
「虫けらどもを例え100匹殺したところで別に痛くも痒くもないだろ。」
インチキ発言の数々にはこ音さんのようにこう返したいものである。
「そうほざけるのも今のうちだぞ。」
昔の作品の感想を書くブログも作ってみたいけど、
全く需要が無さそうなのがネックではある。