ポール・ブラウン「原発は気候変動との闘いの邪魔だ」 | 脱原発の日のブログ

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ポール・ブラウン「原発は気候変動との闘いの邪魔だ」

Paul Brown – Nuclear Power Hinders Fight against Climate Change

再生可能エネルギーに投資をする国は原発を進める国よりもはるかに早く

排出削減を進めることが出来る。

https://braveneweurope.com/paul-brown-nuclear-power-hinders-gight-against-climate-change

 

October 6, 2020 Climate Crisis, Energy, Solutions, Sustainability

 

 著者ポール・ブラウンはC(Climate)NN創設編集者、元ガーディアン紙環境

問題担当記者

 

 もはや低炭素電源と見なすことは出来ないので、炭素排出を削減したい国は

全ての原発計画を捨てて再生可能エネルギーに投資すべきであるーこれが英サ

セックス大学ビジネススクールのネイチャーエネルギー誌に掲載された、IEA

と世銀の125ヵ国25年間にわたるデータからの研究結果である。

 

 この研究は、二つの異なった種類の電力網を必要とするため、再生可能エ

ネルギーと原発を低炭素戦略で同時に統合することが難しいことの証拠とな

る。著者たちはこのため、原発を建設することは全く避けた方が良い、と言

う。

 

大規模な原発を好む国は、不可避的に最も効率的な排出削減技術である小規模

再生可能エネルギー、水力太陽光風力といったものを凍結することになると結

論づけた。

 

 最も驚くべき発見は、大規模な原発プログラムを持つ世界中の国々が、時間

が経つにつれて著しくは二酸化炭素の排出を削減できないという事実である。

貧困な国々では原発投資は比較的高い排出を伴う。

 

 いくつかの大国において、再生可能エネルギーに進むことは、原発に進むこ

とよりも、二酸化炭素排出を削減する上で7倍も効果を上げている。

 

 この発見は自らを気候変動への回答だ、低炭素エネルギーだと売り込んでい

る原子力産業にとっては厳しい一撃だ。この科学者たちは、排出をできる限り

実質的に、急速に、コスト効果的に削減しようと望む国々は太陽光と風力に投

資し、原発を避けるべきだ、と結論づけている。

 

 サセックス大学のベンジャミン・ソバクールエネルギー政策学教授は「新規

原発に大規模投資をする計画を持つ国々は代替案の再生可能エネルギーによ

る、より大きな気候の利益を得ることが抑制されるリスクを負うことになる」

と語る。

 

…この研究は、再生可能エネルギー100%で信頼性高い電力を供給できるこ

と、そして原発をエネルギーミックスに入れることは再生可能エネルギーの

開発を邪魔することを示したいくつかの先行研究に光を当てている。

 

…共著者のサセックス大学アンディ・スターリング教授は「この論文は「出

来ることは何でもやる路線」で原発推進を議論することの不合理性を明らか

にしている」と語った。「私たちの研究結果は、世界中の原発投資が温暖化

対策として再生可能エネルギー投資に劣っているという傾向だけではなく、

2つの路線の間の緊張がさらに気候災害に立ち向かう有効性を掘り崩してし

まいかねないことを示している。」

 

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小倉 正<oguogu*jca.apc.org>*→@

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