『ただいまー!』
今日も残業だった。
玄関を開けると、
ミックス犬と言う名の雑種犬が、尻尾を振り出迎えてくれた。
「おかえりー」と
茶の間のふすまから上半身を斜めにし母が顔を出した。
私の玄関の扉を閉め靴を脱ぐ…
一連の流れを食い入る様に見る母。
『何したの?』
「あんたが食べたいって言ってたあれ作ったよ」
『珍しいじゃん、何か良い事あったの?』
「いや別に…なんちゃらかんちゃら…」
私は洗面台に向かい、うがい手洗いを済ませる。
母は、忍者の様に俊敏にキッチンへ向かったのを背中で感じた。
リビングへ向かうと、
上はカーディガン
下はピッチピッチのグレーの股引姿で
ゆで卵を差し出してきた。
パンティラインなんぞ御構いなし。
しかも激アツの殻が剥けていないゆで卵。。。
リクエストしたのはコロッケ…
(´◉◞౪◟◉)ぅおおおーい!!!
生きてれば色々ある。
今日は、ゆっくりお湯に浸かろう。