慣れない作業にどたばたする。
普段から狭い視野がさらに縮まり、時間の感覚がおかしくなっていく。
忙しく動き回っているけれど、無駄な動きばかり。
端から見たらどんな風に見えるんだろう、見ていて落ち着くようなものとはとても思えない。
とはいえ、全力でどたばたすることによって見えてくるものがあるのは確か。
このやり方しかできないのだから、始めは恥を晒してでも転がり続けることに専念した方がいいのだ。
できるだけ人の手を借りず、手痛い失敗をすることで記憶に刻む、この効率の悪い方法を自分に課す。
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働いて得た自分の給料を、全額親に預けているという同僚が複数いるらしい話を聞く。
そのうちの1人は「持っていても使わないから」という単純な理由からそうしているとのこと。
欲がないのか、希望がないのか、何かを諦めているのか、そうした方が安全だと思ったからなのか。
持っていると全部使ってしまうからという理由はありそうだけれど、その逆は初めて耳にしたので驚いてしまう。