構わないでくれ、と思っている時に限って話しかけられてしまうのはどうしてだろう。
察してくれないようなので「これはダメだ」と思い、逃げるようにその場から離れてしまう。
こりゃ、相当きてるな自分と思いながら、黙々と作業に徹することにする。
作業に没頭しているように見えれば、近づいてこないと考えてのことだった。
ただ静かに仕事ができればそれでいいと思っている人は、それほど多くないのかもしれない。
集中が切れ、手を止める人が1人また1人と増え、その人達が輪になるのを気配で感じながらも、視線を目の前から動かさない。
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何がきっかけでそうなったのかわからないが、菜の花のおひたしが相当に好きな自分を発見する。
茹でた菜の花をボールの中でごま油といりゴマで和え、
器に盛らずにそのままぱくぱくと最後まで食べてしまうのだから、これは好きというくくりでは足りないのかもしれない。
菜の花にしろゴーヤにしろ、苦みのある食材を好きになったのは年を取った証拠なんだろうか。