寒さが厳しい1日。
それが大きなストレスになっていたのか、午前中は人と目を合わせることも億劫になってしまう。
仕事の待ち時間が長く、手持ち無沙汰だったことも手伝って身体が固まってしまい、昼休みまでの間をひたすらじっと我慢していた。
こういうの良くないなーと思いつつ、視線を中空に投げてしまう。
手持ち無沙汰なら手近な人に近づいていって、話しかければいいのに。
そうは思うけど、頭の中もかちこちに固まってしまっていて、思考が停止してしまうのだ。
昼ご飯を食べ、少しの昼寝をした午後からはようやくいつも通りに戻ることができた。
これからもこんなことがあると困る気がするので対策を考えることにする。
***
帰り道、週末ということで喫茶店に立ち寄る。
閉店30分前に入るとカウンターの中でしゃがみ込んでいたマスター、どうやら暇だったらしい。
運ばれてきたコーヒーを飲みながら、密かに持ち込んだチョコをばれないように食べ、一服。
チェーン店にはないこの静けさが落ち着くなーと思いながら、勘定を済ませに席を立つ。
お金を手渡しながら、風邪はどうですか?と言葉を投げてくるマスターと、気づけば30分くらい世間話をしてしまっていた。
お互いに急ぐ用事がない者同士の、なんてことのない会話。
それでも少し満たされた気持ちで家路についたのだった。