自分が骨組みを作り、ゆうこちが肉付けをする。
あらかじめ役割分担をしたわけではないけれど、結果としてそうなった今回の旅。
行く先々で拾い集めた楽しい記憶は、気づけば1泊2日という入れ物から溢れるほどになっていた。
身も心も満たされて、くたびれた身体を特急のシートに預けて目を閉じる。
まぶたの裏によみがえる映像を繰り返し再生しながら、唇の端っこをゆっくり上げるゆうこち。
その横顔を見て、旅はいいなあと思う。
また2人でどこかに行きたいなあと、しみじみ思うのだった。
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伊勢の旅にあって静岡の旅になかったもの、それは食欲。
旅することは食べること。
それも悪くないのかも。