普段は駅へ向かう人々や買い物をする人などで賑わっている商店街。
その入り口にある魚屋と向かいの八百屋のシャッターは閉まっていた。
すれ違う人もまばらなその道を駅へと向かうと、途方にくれる人の姿が目につくようになってくる。
どうやら電車は動いていないようだった。
聞いたこともない音が聞こえたり、ペダルを漕がなくても勝手に坂道をのぼってくれたり。
合羽を着ていたので雨に濡れることは心配しなくてもよかったので、風に身を任せながらいつもの道を帰る。
毎日通っているその道を走りながら、ぽつぽつとすれ違う人に安心感を覚えたのはなぜだろう。
やっぱりどこか心細かったのかもしれない。
***
目覚ましが6時50分に鳴って、それを消したまでは覚えているのに、ふと気づくと7時20分になっていた。
次の瞬間にはきゅるきゅると頭が回転し、物事に優先順位をつけていく音が聞こえはじめる。
結局家を出たのは普段通りだったのだから、やればできるということなのだろうと思う。
もちろん、形にこだわりさえしなければ、の話だけれど。
これって他にも当てはまるよなーと、思い当たる幾つかの物事をピックアップする。