医療保険・介護保険 4

医療保険のトレンド

(後編)

安価な掛捨てタイプの医療保険が主流に

 医療保険には貯蓄性のあるタイプと掛捨てタイプが存在しています。貯蓄性があるタイプは、解約した場合に返戻金があったり、一定期間生存していた場合には生存給付金があったりします。掛捨てタイプはそれらの機能がない分、保険料が割安になります。最近発売される商品は掛捨てタイプが多くなっています。これにはいくつかの理由が考えられます。

1.

景気の停滞
現在の世界的金融危機や、その前の所謂「失われた10年」もあり、多くの家計で支出を抑えたい傾向が強まっています。医療保険についても保険料を抑えるために掛捨てタイプを選ぶ傾向が強まっています。

2.

保険会社のリスクコントロール
保険会社は将来の給付金支払や解約返戻金等の為に、資金的な準備をしておかなければなりません。その為に債券を中心に運用していますが、運用にはリスクも伴います。掛捨てであれば運用する資金も減り、リスクをコントロールしやすくなります。

3.

不払い問題の反省
特約が沢山付いていたり、仕組みが複雑だったりしたことで、多くの不払い問題が発生したことを踏まえ、保障内容は貯蓄機能も省き、極力シンプルでわかりやすい内容へと変わってきています。


 他にも最近の傾向として、入院給付金保障開始日の早期化(従来の5日以上入院で5日目から保障等が日帰り入院や12日から保障へ)や、入院給付金日額の増額が挙げられます。入院給付金保障を日帰り入院等も対象にすることは、保険料を上げる要因になりますが、圧倒的人気に支えられて現在の主流となっています。入院給付金日額の増額は、高齢化の進展や医療技術の進歩等にともなう医療費の自己負担増の可能性もあって、以前よりも入院給付金保障日額を増やす人が増えています。

 医療保険は将来への備えとして長期間加入するものです。将来魅力ある新商品が登場しても、その時の健康状態によっては加入できないこともあります。医療保険のトレンドを確認しておくことも大事ですが、既契約内容や健康状態等も踏まえた慎重な対応が必要です。
医療保険の内容は保険会社や商品によって異なるので、各保険会社に確認して下さい。