2021年3月31日


朝の回診でドレーンが抜けました。

体に何も繋がれていないって、こんなに楽なんだなと、それだけで嬉しかったです。


午前中から看護師さんがバタバタとしていて、私の向かいのベッドを廊下へ出していました。

誰か来るなと思っていたら、やはり午後から高齢の方がベッドごとやって来ました。


彼女はどうも糖尿病を患っていて、輸液ポンプを2つ、尿道カテーテルをつけていました。

私がトイレに行って帰って来たら、カーテンの隙間から呼ばれました。


『あのぉ、すみません、今日は何月何日で、こここはどこなんですか?水が飲みたいけどどうしたらよろしい?』


と、おばぁちゃんは自分の状況が理解できていない様子でした。


『3月31日で、ここは4人部屋ですよー。お水は看護師さんに聞かないと。』


って返事して、私はナースコールを押しました。看護師さんが来てくれて、無事お水も飲めたんですが、しばらくしたらガタン!っと聞こえました。


慌てて覗いて見ると、点滴やらぐちゃぐちゃになりながら立とうとしていて、ビックリ!!

また、看護師さん呼んで...。

どうもおばぁちゃんは、トイレに行きたかった見たいです。


おばぁちゃんの話を詳しく聞くと、今年83歳で、1年前からコロナが怖くて、腹痛と腰痛を我慢していて、3月29日に痛くて我慢できず、自力で病院を診察。緊急手術しますと言われ、二時間後には手術して、気が付いたら今だったということでした。


それにしても凄いですね。

83歳で開腹手術して、2日後には自分でトイレに行こうと思うんですよ。

おばぁちゃんの、なんでも自分でします精神が凄いなと。


看護師さんが、立って動けるかテストして、出来そうやったら尿道カテーテル抜きますって、おばぁちゃん起こしたら、スタスタ歩いていました。


尊敬します。おばぁちゃん凄いです。


次回『スーパーおばぁちゃん』