江~姫たちの戦国
一人の人が生きる。
生きれば生きるほど、複数の人と”おんなじとき”を共有する。
それが、望んだものであろうと、臨んだものでなかろうと。
今回の作品”江”は、戦国時代の常に中心にいた。
おじである織田信長、豊臣秀吉、そして徳川家康。
また、彼らに従ってきた家臣たち。
歴史の教科書では、常に男たちの功績が語られる。
しかし、その男たちの裏で女たちも、必死に戦国という激動の時代を生きてきた。
以前、女はいつも男の政治の手段(同盟などの)と使われてきたと思っていた。
でも、彼女たちは他の家に身を寄せながらも、そこで家を支えてきていたのではないか。
また、男たちを裏でうまく操っていたのではないか、とさえ思った。
女の人は本当に強い。
その強さは、どこにあるのか!?
江はおじである織田信長に繰り返し”自分を信じること”を教わった。
昔から信長に似ていると言われていたせいか、それは信長だろうが、秀吉だろうが、家康だろうが、
自分の信じていることを物おじせずに伝えている。
不思議と、かの有名な武将たちも彼女の声に耳を傾けてしまう。
それは、彼女の奥に男たちは信長の姿を見ていたのかもしれないし、彼女のいうことが的を得ていたのかもしれない。
そして、最後に心に残った関ヶ原の戦いで負けた石田三成の言葉を書こうと思う。
「武運とは運ではない。人だ。戦場を司る二人の大将、その大将の器と、人望が決するものなのだ」と。
大きな事を成し遂げるのは、ひとりの力だけではできない。
一人の人の裏に、何十、何百、何千、何万もの人が隠れている。
その人たちの心を魅了する器と人望がなければ、大きな事を成し遂げることができないのではないか。
そう、この本が語りかけてくれたような気がした。。。
