この本は、会社が辞書を長期間の地道な努力と苦労の上に完成させる物語です。言葉という大海原を航海が由来とする辞書「大渡海」を言葉のスペシャリスト(変人レベル)が作成していく中で、生きているかのように逐一変化する言葉の一瞬を捉えたものが辞書の言葉であるというのが面白かったです。また、辞書ごとに言葉の表現が異なり、1つの言葉でも文化や背景によって、多様な説明ができることが感じられた。個人的に普段チャラついているが、やるときはやるといった、西岡さんが好きでした。