いいかげん、リハビリと称するのもなんだなぁと思って、改名。
しかし状況は一緒で、これからこの場で書き始めるショートショートなミニ小説です。
ずっと読めるようにしておくか、リハビリのときのように短期間で消してしまうかは、まだ決めていません。
今回は、さっき今週のジャンプを読んで、先週から引き摺ってる思いが文章になってしまった感じです。
なので、先週・今週のBLEACHネタバレ入ります。
ネタバレ内容は、護廷の離反した隊長の代わりに誰がおさまったか、という内容なので、気にしない方はそのままどうぞ。
コミックス化されるまでは知りたくない!!と言う方は、以下は読まれないことをオススメします。
では、改行します。
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BLEACH二次創作 ミニ小説1 小説SS
No.1 『声が聴こえなくなる日』
その日、空白だった隊長の座が埋まった。
勿論自分がなれるとは思ってなかったし、これまでの戦いの中、著しく成長した者も多い。
誰が自分の上に……いや、そうではない。
誰が、市丸隊長の代わりになど、なれるのだろうか。
「……くん、…吉良くん?」
「はっ、はい!」
ぼうっとしていて、呼びかけられているのに気付かなかった。
「すみません。鳳橋隊長」
「ローズでいいよ。呼びにくいだろう?」
「いえ……」
新しく三番隊隊長に納まったのは、仮面の軍勢にいた鳳橋楼十郎だった。
新しく、というのには語弊がある。
彼は、反逆者・藍染に謀られ、瀞霊廷を追われる以前には三番隊隊長を務めていたのだから、復帰したというのが正しいのであろう。
しかし。
(僕は、知らない)
イヅルにとってはまだ統学院に入るどころか、死神になろうと思ってすらいなかった頃の話だ。
強いのであろう。
それは判る。
でも……自分にとっては大きすぎる存在であった前隊長を忘れることは、ひどく難しい。
「……吉良くん?」
「あ…すみません」
「集中できないみたいだね」
苦笑いされて、イヅルは身を竦めた。
「僕は最近の三番隊のことを何にも知らないんだから、君がきちんとしてくれないと困るよ」
「はい……申し訳ありません」
気まずさから目を合わせることができずに、頭を下げた。
だから楼十郎が渋い顔をしているのをイヅルは知らない。
「何か、気にかかることでもあるのかい?」
「いえ、そんなことは……」
「じゃあ、ボクに不満?」
「とんでもありませんっ!!」
まさかの誤解を抱かせないために、必死に否定する内に、目が合ってしまった。
強い視線に捕らえられる。
「…君は、前隊長である市丸に心酔していたと聞いている。だから、今回ボクが三番隊に復帰するに当たって、副隊長をどうするかも問題になったんだ」
「…は…い…」
「でもボクは、君が隊長不在の間もしっかりと隊をまとめ、藍染たちとの戦いでも揺らぐことなく活躍して見せたことを評価して、ボクの副官に付いてもらうことにしたんだ。分かる?」
「……」
イヅルは項垂れるしかなかった。
ただただ必死であった日々。
隊をまとめることも、戦いで活躍できたとも、自分では思えなかった。
ましてや、揺らがなかったなどとは……。
あのとき、自分の中には市丸のことしか無かったのだと……言える筈もない。
「申し訳ありません」
もう一度、深く頭を下げ、仕事に戻る。
心の中を無にして。
(イヅル……イヅル…)
ふと気を抜けば、懐かしい声が聴こえる。
続く言葉を求めそうになるのを堪え、記憶の奥に沈み込ませる。
新しい隊長の背にある【三】の文字を、しっかりと頭に刻み込ませる。
「吉良くん」
「はい、鳳橋隊長」
「この書類なんだけど……」
楼十郎は指差す先を読み薦めていくイヅルの横顔を見ていた。
「…イヅル」
「!? っ、鳳橋隊長?」
「イヅルって呼んだら、ボクのこともローズって呼んでくれるかなって思って」
(イヅル……)
声が――。
「いえ……その……吉良と呼んでいただければ……」
「そう?」
酷く動揺して、質問にもきちんと答えられたのかどうか覚えていない。
お茶を淹れると言って、慌ててその場を辞した。
ひとりになって、その場にへたり込んだ。
(イヅル……イヅル…)
何度も声が聴こえる。
忘れられない。
忘れられないのだ。
この声が、いつか聴こえなくなる日は来るのだろうか。
「市丸隊長……」
今はいないひとを呼ぶその小さな声は、嗚咽に潰されて消えた。
<Fin>
あとがき
今週のジャンプで、改めて三番隊の説明を読んでて、書きたくなってしまった話です。
もうイヅルメインで暗いのは諦めてください。(苦笑)
っていうか、全然下調べせずに書いちゃったんで、楼十郎ってこんな人だったか全然覚えてない。(爆)
過去篇は好きでよく読み返すんだけど、あの辺の楼十郎って喋んないしw
仮面の軍勢が活躍してるあたりとか、読み返さないとヤバいなぁ・・・。
というわけで、久々の小説でした。
いかがでしたでしょうか?