BLEACH二次創作小説 No.59 『only me』 CP:ギン乱(市丸ギン×松本乱菊)
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「あ、乱菊ごめん、忘れ物。ちょっと待ってて」
「いいよ」
お風呂上りに同僚の忘れ物待ち。
まぁよくあることだ。
でも。
「お」
そこに顔を出したのがこの男でなければ。
いつもなら混雑している大浴場だが、この日は時間が少し遅かったせいか、ほとんど人を見掛けなかった。
「ギン・・・珍しいわね。こんなとこで」
ちょうど、まわりに誰もいなかったせいか、普通に話しかけることができた。
ギンは何も気にしないようで、すんなりと乱菊の横に腰を下ろす。
「そうでもないで。ボクの方はよく乱菊を見掛けとる」
「うそ」
「ウソやない。お前が気付かんだけや」
乱菊はまだ怪訝な顔をしている。
「ボクは気配消すの上手なんやで」
ギンは、ニッと笑った。
「何でわざわざ気配なんか・・・」
言いかけて気付いた。
乱菊に気を使わせないためだ。
「・・・馬鹿なヤツ・・・」
拗ねて顔を逸らした。
あらわになった耳元にギンは、すっと顔を近付けた。
「風呂上りの乱菊はえぇ匂いやなァ・・・美味そうや」
耳朶に僅かに触れた唇の感触に、乱菊はぞくりと身を震わせ、頬を赤く染めた。
「なっ何馬鹿なこと言ってんのよ!」
照れ隠しに放った平手は、ギンの長めの前髪に掠っただけだった。
跳ね飛ばした前髪から、水滴が弾かれた。
「・・・まだ髪濡れてるじゃない」
「あァこらすまん」
ギンは首にかけてあったタオルで乱暴に髪を拭った。
そして乱れた髪を掌でぐっとかき上げた。
(あ・・・おでこ・・・)
いつも長めの前髪で隠れている額があらわになっている。
普段ならかき上げてもさらさらとすぐに戻ってしまう前髪が、今は水気を含んで落ちてこない。
見慣れない顔をじいっと見つめてしまう。
「なんや?」
その視線に気付いたギンが問う。
「なんでもない」
そう言いつつもにんまりと笑いながら、ギンの顔を見ていた。
しかし背後にある気配を感じると、慌てて立ち上がりながらギンの前髪を手荒く下ろした。
「ごめん、乱菊。お待たせ」
「遅いわよ」
戻ってきた同僚に、何事もなかったかのように答える乱菊。
にやにやしているギンとは目も合わさずに、去っていく。
「ねぇねぇ今のって三番隊の市丸隊長じゃないの?・・・知り合い?」
「え~そうなの?全然知らない」
同僚の問いに、乱菊は笑顔で答えた。
<Fin>
あとがき
クリアソウルプレート3のギンの湯上り姿から妄想したお話です。
そういや、瀞霊廷には温泉があって、大浴場があったなーって。(DVDおまけのドラマCDより)
乱菊の同僚役は、最初七緒にしようと思ったんだけど、無駄に話が長くなるので同僚Aになっちゃいましたw
そしたら超短いw
ま、僅かな時間の出来事ですので。
ギンのでこ・・・じっくり見たいですwww