BLEACH二次創作小説 No.49-7 『月窟の水』(げつくつのみず)
CP:ギン白(市丸ギン×朽木白哉) 注・BLです
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これは7話目です。
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、2/7
、3/7
、4/7
、5/7
、6/7
】
◇ 5 epilogue ◇
そこは乾いた不毛の地、虚圏。
白哉は風に舞う砂に、眉を顰めた。
こんな所に、あの男は居たのか。
声を聴きたいと思った。
顔が見たいと思った。
しかし、すべきことはまだ他にある。
白哉は倒れ伏すルキアと、その横にいる破面に向かった。
「阿呆な男やなァ」
思わず声が出た。
虚夜宮。
コントロールルームのモニターを眺めているのはギンだ。
尸魂界から隊長格の援軍が来るだろうことは藍染もギンも分かっていた。
しかし決戦の地が他にあることを護廷も知っているだろうに。
なぜ、ここへ来たのか。
そんなにも恋しかったか、会いたかったのか。
(抱いてやってもおらんのに、熱い人やなァ)
しかし、もう遅い。
藍染より招集がかかっていた。
現世へと向かう時が来た。
「ボクの手でアンタを斬る破目にならんで良かったけど、やっぱり最後くらいは会いたかったなァ」
モニターに映る白哉の顔に指を這わせた。
そしてモニターの電源を落とす。
「さいなら白哉。せいぜい長生きし」
これが別れになるだろう。
この先はどこへ進もうとも、元へ戻る道など無い。
白哉の耳に天挺空羅が届いた。
叶わぬ逢瀬に、ひとつ、ため息を吐いた。
<Fin>
あとがき
終わったーーーーー!!!!
いやもうホント長かった。
いつもの3~4倍に近い量を書きましたよ。
というわけで、以前からお約束していたギン白をお届け致しました。
このCPのニーズ、あんまりないのかもしれないけど。(苦笑)
私が書いてみたいCPだったんですよ。
でっでもっ・・・・。
こんなCPじゃなかった。orz
私が最初に考えていたのは、ドSなギンちゃんがお硬い白哉を攻めまくる話だったんですが。
なんか書けば書くほど・・・あれ?ラブラブ?(爆)
兄様、屈服すんの早すぎるし!!
なんかギン、優しいし!!
いやもうビックリしました。(笑)
そんでもってバリバリのHシーンが入る予定だったんですが、途中でプロット練ったら、「結局、しない」という結論に至りまして。
しない方が、より想いが熱いような気がして。
ホント、予想外な話になりましたよ。鬼畜なギンちゃんが楽しみだったのに。(苦笑)
まぁおかげでR18にしなくて済んだけど、結構露骨なシーンは入っちゃったので、苦手な方にはごめんなさいとしか言えません。
そんな話が好きな作者ですので。(汗)
「月窟の水」というタイトルは、「蘇武」という李白の詩にある言葉です。
「蘇武在匈奴 蘇武匈奴に在り
十年持漢節 十年漢節を持す
白雁上林飛 白雁上林に飛び
空伝一書札 空しく伝う一書札
牧羊辺地苦 羊を牧して辺地に苦しみ
落日帰心絶 落日帰心絶ゆ
渇飲月窟水 渇しては月窟の水を飲み
飢餐天上雪 飢えては天上の雪を餐す
東還沙塞遠 東に還って沙塞遠く
北愴河梁別 北に愴む河梁の別
泣把李陵衣 泣いて李陵の衣を把って
相看涙成血 相看て涙血を成す」
詳しくは「蘇武」という人物について調べてみて下さい。
しかし、蘇武はこの小説とは何ら関係はありません。(笑)
「月窟」という言葉には、①月の中にあるほら穴②月が出る穴③西のはての地、という意味があります。
私の中では、虚圏のイメージに近く。
「月窟の水」というのは、(渇いた地で)渇ききった時に切望する水・・・の幻、というイメージです。
そういう諸々のイメージと、『つかめないもの』という思いを込めて付けました。
二人は、最後まで想いを叶えることも、行きつくこともできなかった。
そんな話なんですよ。
ウチの小説では、初めてのちゃんとした連載モノとなりましたこの作品、いかがだったでしょうか?
連載形式ってどうですか?
もどかしい?長くてもまとめて出しちゃった方が嬉しいですか?
ご意見・ご感想などいただけると、本当に嬉しいです。
一言、読んだよ!だけでも嬉しいです。
よろしくお願いします。
<(_ _)>