BLEACH二次創作小説 No.49-3 『月窟の水』(げつくつのみず)
CP:ギン白(市丸ギン×朽木白哉) 注・BLです
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◇
「・・・なァ、教えてや。どないして奥さん喜ばせはったん?」
耳元で吐息をかけるように囁かれて、白哉はぞくりと肌を粟立てた。
「戯れは、よせ」
「冗談でこないなこと出来へんて・・・なァ、教えて」
白哉の首筋を冷たい舌が這い回る。
身を捩じらせて避けようとすればするほど、無防備にそこを晒してしまっていることに白哉は気付かなかった。
邪魔な銀白風花紗がギンの口に咥えられ、するりと引き抜かれると、冷たく滑る舌が鎖骨へと降りてくる。
そうしている間に、着物の袷が大きくはだけられた。
鍛えてはいるものの、さほど厚くならない胸板に冷たい手が触れた。
その指先はまっすぐに胸の尖りを摘まんだ。
「っ!?」
普段触れられることのない場所を弄られて、白哉は戸惑った。
しかし、しつこく弄ばれるうちに、そこは硬く尖り、甘い疼きをもって白哉を狂わせた。
「やめ・・・あっ・・・」
熱い、吐息が漏れる。
ギンは白哉の耳元に口を寄せた。
「感じてるん?奥さん亡くしたばかりやのに、男に触られて喜ぶて・・・相当な淫乱やね」
「違っ・・・う・・・」
白哉は顔を背けた。
こんな顔を、この男に見られたくない。
月が。
月が無ければ良かったのに。
ギンは凄惨な笑みを浮かべた。
「でもここは・・・感じとるみたいやで」
そう言うと、屹立してしまっていた白哉のものを服の上からがつっと握りしめた。
「やっ・・・・!」
かつてない屈辱に、白哉は歯を食いしばって耐えるが、目尻からはひと筋、涙がこぼれた。
ギンは目敏くそれを見つけてしまう。
「あらァ、泣いとるの?・・・かいらしなァ」
「誰が!」
強がる言葉を返しても、彼の意に反して、涙は次から次へと溢れてくる。
ギンは、ふっと息を吐くと、白哉の目尻へ触れるようなキスをした。
「こん先は、またにしよか」
押さえつけていた手を外し、呆然としている白哉を起こして座らせた。
「それでえぇ。アンタは少し泣くべきやで」
ニィッと笑った。
そして白哉から離れるように立ち上がった。
「ほな、ボク帰るわ」
「何?」
「六番副隊長さんの泣き顔やなんて、えらい貴重なもん見せてもろうたし、今日はおとなしく帰る言うてんねん」
「しかし」
「夜中の散歩はボクの趣味やで。止めたらあかん。・・・ほな」
ひとつ手を振ると、庭からさっさと消えてしまう。
白哉はぼうっと月を見上げた。
今のは何だったのか。夢か、幻か。
自分が人前で泣くことも、ギンにされた屈辱的なことも、それに己の躯が反応してしまったことも。
・・・何よりも、あの男に慰められたのだということも。
わからない。
何ひとつとして。
白哉は何故だか止まらぬ涙を、拭おうともせずに月を見上げ続けた。
<月窟の水 4/7
へ 続く>