BLEACH二次創作小説 No.19 『戀戀』(れんれん)  CP:日乱・ギン乱
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大きな手だ。
乱菊はじっとその手を見つめた。


夜半、何だか眠れずに、乱菊は隣ですやすやと熟睡している冬獅郎を眺めた。
眠っていると本当に子供のようで、普段のあの大人びた人はどこへ行ってしまったのかと思う。
布団から豪快にはみ出た冬獅郎の手を見つめる。
大きな手。
きっといつか背もすごく伸びるのだろう。
ギンも・・・そうだった。
子供の頃、背の大きさは変わらないくらいだったのに、手の大きさは全然違った。
ある日突然目線の高さが変わったと思ったら、それからずっと見下ろされるようになってしまった。
思い出す。
大きな手。
でも、ギンの筋張った細い手指とは違う。
子供の手のはずなのに、刀を握る手だからゴツゴツした男の手だ。


ふと寝顔を見やり、乱菊は微笑んだ。
いつも立てている髪は本当は猫っ毛で、今はしんなりと彼を年相応の幼さに見せている。
同じ銀髪という括りに入ってしまうのに、やはりギンの髪とは全然違う。
さらさらと鈍く光る銀色の髪を思い出す。
でも目の前の人の髪は、もっと白っぽくてふわふわしている。
つい手を伸ばして、指先でそのふわふわを楽しんだ。
「・・・ん?」
起こしてしまったようだ。
碧緑色の大きな瞳が乱菊を捉えた。
(一番・・・大きな違いかも)
乱菊は思う。
あの見慣れた薄蒼の瞳とは全然違う。
「・・・眠れねぇのか?」
冬獅郎は半分寝惚けているのか、甘く優しい声を出す。
そして腕を伸ばして乱菊を抱き寄せると、すぐに静かな寝息を立て始めた。
乱菊は冬獅郎の胸元に顔を埋めた。
こうやって抱きつくと、足を絡めることも出来ない。
乱菊は一つ微笑むと、いつも後ろから抱き付いてきては、絡み付いてくる細長い手足を思い出す。
そうして肩口から顔を寄せてくるので、いつもどんな表情をしているのか判らない。
自分の顔を少しそちらへ向けるだけで、唇が触れ合ってしまう。
(あぁ・・・)
何でこんなにギンのことを思い出してしまうんだろう。
好きな男の腕の中という、一番幸せなひとときに。
乱菊はぎゅっと冬獅郎に抱きついた。
今はただ、この人の温もりだけを感じていたい。
何を感じ取ったのか冬獅郎は寝惚けたまま、乱菊の額に軽く口付けた。
そうして優しく乱菊の髪を撫でる。
乱菊は幸せな気持ちになって、眠りにつくことにした。


<Fin>







あとがき


お・・・オチはないです。orz

ウチの三角関係。
ギンと冬獅郎はよく対決(?)してるので、間の乱菊はどう考えてるんだろうと思って書きました。
日乱ファンには申し訳ないですが、ウチのイチオシはギン乱です。
だから、今回の話を逆バージョンにすると冬獅郎のことを思い出すかどうか・・・・・・・。
たぶん一瞬だけだと思います。(汗)


それにしてもショートは本当にタイトルが浮かばなくて困ります。
今回も困ったなぁ。。。
語彙が足りなくて、辞書が欲しくなります。


そして恒例のイヅル救済・・・まだ無理。(笑)
次の小説はまだノートに書き途中ですが、そろそろ十刃を出そうかと頑張っています。



・・・結局翌日になってもタイトルが決まりません。
「二つの」までは決まったんですが、その後が出てこないなぁ。
宿題にして上げてしまうことにします。
変な状態のタイトルでごめんなさい。



(2010.5.24追記)
タイトルを「(仮題)二つの」から「戀戀」に変更。

戀は恋の旧字体です。