BLEACH二次創作小説 No.2 『雪花 side B』 CP:ギン←乱
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【 雪花 side A 】
その年初めての雪だった。
夜半だというのに思わず障子を開いて、乱菊は空から降ってくる雪へと手を伸ばした。
ギンが降ってくる。
なんでそう思ったのだろう。
気付いた時には寝間着のまま庭へと出ていた。
雲間から覘く月の光に蒼く照らされながら、乱菊は舞い落ちてくる雪を受け止めようとしていた。
ギン。
もういない。
幼い頃一人で生きていくことに疲れ、諦めようとしたその時に出逢った人。
見返りなく愛情をくれた初めての人。
生まれた日をくれた人。
傍にいてくれた人。
・・・初めて愛した人。
昔から突然いなくなってしまう人だった。
それでも必ず戻ってきてくれたから、寂しくは思っても、そういう人なのだと理解に努めた。
でも、こんな雪の日にいなくなってしまった時のことは、まだ忘れることができない。
去っていく後姿を思い浮かべては、ため息がでる。
そして、傷の痛みで目が覚めたあの時から。
ギンはいない。
隊長からその死を告げられても、ピンとこなかった。理解できなかった。
きっと戻ってくる。
そう心のどこかで、まだ思ってしまうのだ。
「乱菊・・・ご免な」
手のひらで溶けた雪がギンの言葉を発したような気がした。
尸魂界を去る時にギンが言った言葉だ。
「ご免な」
「・・・どういう意味よ。何が言いたいのよ、ギン」
しかしその呟きは震えて声にならなかった。
まるで降りしきる雪が、バラバラになったギンの霊子かのように。
乱菊はただひたすらに受け止め続けた。
涙は・・・まだ出そうになかった。
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