魔性 ま‐しょう〔‐シヤウ〕
悪魔のような、人を惑わす性質。

また、それをもっていること。


彼・・・加藤君にはそんな言葉がピッタリだ。


どこにでもいる普通の青年。

さして美少年やイケメンなどと呼ばれるような

部類の子ではない。

俺自身も、別部署で1日1回顔を合せるか

合せないか・・・そんな時は【大人しい】

【冴えない子】【物静か】そんな風に思っていた。


だが、俺の部署に来て、よく姿を見るように

なってから、その印象は変わった。


以前、加藤君・中川君ともう1人仲良くつるむ

男のバイトの子(以下:K君)がいるのだが、

彼らと飲みに行った際、座敷で2:2で座った時、

俺の隣は彼だった。


会社でも、彼は俺の席から見える場所に

座っているのだが、その横顔・仕草はどこか艶っぽい。


男にしては、綺麗な指先。首元が少し大き目に

開いた服を着ていた彼のその姿は俺も何故か

少しドキッとしてしまう、不思議な感覚だった。


そんな彼だからきっと、中川君も自然と惹かれ、

彼と行動を共にするのだろう。

加藤君曰く、うちの会社に来て中川君と出会う前にも

今の中川君のように、常に一緒に行動していた

男がいたらしい。高校を卒業してから、

何故か男性にばかりモテるようだ。


おまけに、押しに弱いタイプのようで、

その飲みに行った帰りも、電車で帰ろうとする

K君と俺と一緒に彼も帰ろうとしていたのだが、

中川君に腕を引かれ、いつもの定位置である

バイクの後部座席へと導かれ、

お持ち帰りされて帰ったのである(爆)


ちなみに彼曰く、中川君が加藤君をお持ち帰りする事は

そんなに珍しい事ではなく、日常茶飯事らしいww


その翌日、彼が解放されたのは夜の12時だったらしい

彼が中川邸であった事を多く語らないあたりが

腐女子とやらの妄想をかき立てるパンドラの匣だ。

(女子バイト談)


ともあれ、彼の魔性っぷりは留まる所を知らない。

今度、うちの会社で部署関係なしの

合同飲み会があるそうなのだが、彼 魔性の男が

どのような猛威を奮うのか、少し楽しみな俺なのである。