なくなりそうな会社では他部署と話しているとケンカになりそうな事が多々あります。
各部署がそれぞれ都合で話をするからです。
営業担当は外部との取引があるので、外の世界がある程度、分かりますが、内部にいる社員は自分に都合のよい基準で働く傾向があります。
会社の方針があれば、内部の社員とも共通認識を持てるのかもしれませんが、無くなりそうな会社には方針などありません。
方針というか、関心があるとすれば、目先の利益くらいでしょう。しかし組織として利益を得られる体質でないので
関心があっても実際は利益を上げることもできません。
なぜなら、内部セクションはそもそも利益に興味はありません。そして、なくなりそうな会社の営業担当に至っては、利益を上げることを諦めています。そもそも今の環境では利益を上げる経験や自信も少ないからです。
各部門が独自の判断基準で仕事を進めるので、それに気づいたとき、「なんで?」「違うやろ?」と思っても、向こうも「なんで?」「違うやろ?」となるので、平行線で分かり合うことはありません。どちらも真剣に正しいと思って議論しているので結論は一向に出ません。
なくなるかもしれない会社には共通の価値観はありません。
それぞれ、共通認識もなく、自分たちの思惑で仕事を進めるので、そもそも必要がなかったり、重複した無駄な仕事が社内にあふれます。さらには増えた無駄な作業のおかげでミスが起きないように確認作業も生まれてきます。最悪なのは、それで仕事をした気分になっている人が社内に増えていきます。当然、利益を生むための仕事に割ける労力はどんどん減っていきます。
何を隠そう、私もその一人です。日々、無駄な作業に忙殺され、疲労困憊状態です。生産的な仕事を始めようと思ったときには既に、脳はストップした状態です。
各部門が、自分に都合がよく、楽な方向に考えます。
当然、そのようにして出来上がった自分勝手な価値観を外部の会社に理解してもらうことは到底無理です。
外部セクションには当然、苦労が生じます。外部セクションと内部セクションにも当然、亀裂が生まれるでしょう。
しかし、その他の内部セクション同士では、ある程度、融通を効かせあい、それぞれにとってある程度都合のよい環境を作ることは可能です。
その結果、外部セクションだけに大きなしわ寄せがきて
ますますお客様に理解されない会社になっていきます。
そんな状態が続くと、外部セクションも感覚がマヒしてきます。それが当たり前だと思ってきます。
一種の洗脳の様なものです。会社全体が思考停止状態。
なくなりそうな会社はそんな会社だと思います。