12月8日、真珠湾攻撃の日

1941年、アメリカとの戦争が始まった日。

 

そういえば、2年ぐらいまえだろうか。

尊敬する知人より、もし本を読む機会があれば

「”坂の上の雲”をおすすめします。」と言われ

なぜ必要かのアドバイスももらえた。

 

全八巻の読破は、想像以上の体力と時間を必要とする。

 

 

過去の歴史は、虎の巻、攻略本とも考える。

未来を生き抜く為に、過去の先人が残した貴重な遺産だ。

その歴史とどう向き合うか、何を得ようとするかは

今、この時代の日本社会に頼るほかはない。

 

今の日本は、アメリカとの同盟、軍事力に依存している。

アフガニスタンのように、アメリカ軍が日本から大幅に撤退されれば

多少の武力行使で、自衛対抗はできても

中国、ロシア、北朝鮮、すべて核保有国だ。

 

北朝鮮は、対馬を欲しいと言いだし

ロシアは、北海道が欲しいと言い出し

中国は、沖縄、奄美、九州の南半分まで欲しいと言い出し

要するに今の日本に

アメリカ抜きで、国を保持できる対抗手段、根拠がない。

 

肝心なことは武器や武力はある程度、お金で買えたとしても

国を守る、「一心独立、一国独立」という

気概の部分、平和ボケから、相当な遅れをとっている。

 

 

とりあえず、今日のメモ(1)は

 

「小さな。と言えば、明治初年の日本ほど小さな国はなかったであろう。

産業と言えば、農業しかなく、人材と言えば、三百年の読書階級であった旧士族しかなかった。

この小さな、世界の片田舎のような国が、はじめてヨーロッパ文明と血みどろの対決をしたのが

日露戦争である」

 

勝負にならぬ筈の勝負を挑んだ悲壮な決意は

国家の独立を保持する絶体絶命の気概であったろう。

 

「その対決に辛うじて勝った。

その勝った収穫を後世の日本人は食い散らかしたことになる。

とにかくこの当時の日本人たちの精一杯の智恵と勇気、そして幸運を

すかさずつかんで操作する外交能力のかぎりをつくして、そこまで漕ぎつけた。

今から思えば、ひやりとするほどの奇蹟と言っていい」

 

その奇蹟をなしえた面々はいずれも維新動乱の鉄火場をくぐっている

現実家であり、不可能を可能にする臨機応変の智恵者であった事実を

忘れてはならない。

 

 

 

ちなみに、、全八巻への挑戦は、まだ始まったばかりです。