奇天烈大百科、PET SOUNDS | ONE HIT TO THE BODY

奇天烈大百科、PET SOUNDS

前回の続きとなりますが、PET SOUNDSについて書きたいと思います。このレコードを初めて聞いたときの印象は、ポップだけどおかしい、同じ時代に出たロックアルバムと比べて比較しようの無い異端なアルバムだなーと思いました。
その理由は、まずアルバムのほとんどの曲のコード進行が変なこと。
極めつけは「駄目な僕」。うねうねとした変なコード進行に乗せて、この上もなく美しいボーカルメロディがのります。
それ以外の曲もポップなんですが普通に進行する曲は、唯一のカバー「スループ・ジョン・B」だけで、他は転調を繰り返したりでヘンです。
しかしそれを、きちんとしたポップソングとしてるのはビーチボーイズの素晴らしいコーラスワークです。美しいボーカルなくしてはここまでの名盤とはなりえなかったでしょう。「神のみぞ知る」のラストのおっかけコーラスは美しすぎです!!
もうひとつ、曲のオケはロックバンドのバックトラックではなく、オーケストラ編成であるということです。ただオーケストラの特徴的なストリングスとホーンはメインではなく、パーカッションなどの打楽器が非常に効果的に使われています。
「待ったこの日」「少しの間」でのティンパニー、「神のみぞ知る」の鈴?の音色などその曲をキメるほど印象的です。
ブライアン・ウィルソンは、ほとんどを一人で(作詞はしてませんが)このアルバムの曲を作り、アレンジし、プロデュースし、このアルバムをものにしたんです。その代わりこれ以降おかしくなっちゃいますが、、、

新しい音楽を知りたいと思われる方、是非このアルバムを聞いてみてください。
ちなみに1曲目の「素敵じゃないか」も素晴らしい構成の曲です、一番好きかも。


アーティスト: The Beach Boys
タイトル: Pet Sounds