ブルーカラード
勝間先生が、「日本のホワイトカラーは、生産性が低い」と述べられるのを聞くと、
「外資系かぶれが!」と思われる人も多いのではないだろうか・・・。
ブルーカラーなキャリアを持つ僕からみると、勝間先生と同意見なのだ。
SQC
SQC(統計的品質管理)のコンセプトは、ホワイトカラーの職場に持ち込むべきツールの1つだと思う。
SQCは、「不良品」の発生を前提としていることは、着目すべきであろう。
機械で作る製品ですら、不良品の発生が前提となっているのだ。
人が作り出すサービスの提供を担うホワイトカラーな仕事ならば、不良品の発生を前提とした仕事の仕組みや組織を作り上げることは、なおさらのことである。
「ミスを絶対にするな!」
多くのワンマン所長さんたちが言うこのセリフ。
工場でいえば、「生産ラインを止めること」と同義だ。
ラインを止めてしまえば、不良率は確実にゼロになるから。
重要なのは、ミスをどれだけ検知し、減らすことができるかであろう。
物理法則
物理法則で成り立っている工場においては、不具合の原因となっている部品が、交換されない限り、同じ不良品が生産され続けるというのは常識である。
ホワイトカラーなお仕事に当てはめると、ミスを改善するための変化が作業工程にもたらされなければ、同じミスが発生し続けるということだ。
残念ながら、多くのワンマン所長さんたちは、
「注意力が足りない!」とか、
「気合いが足りない!」とか、
そんな精神論に終始してしまう。
物理法則には、精神論は糞の役にも立ちやしない。
冷静に、どの作業工程に不具合が生じたかを分析し、作業工程を変化させることが重要だ。
反省の色を見せ、作業工程を変化させない人と、
反省の色を見せずに、作業工程を変化させる人とでは、
後者の方が優秀な人材なのだろうと思う。
書類の作成
おおざっぱに言って、僕の仕事は書類作成工程とチェック工程に分けられる。
書類を作成するIrisさんは、必ず何かミスをしている。
そういう目で、書類をチェックするIrisさんは、自分の書類を見なければならない。
もし、ミスが看過されたならば、チェック工程を重点的に見直さなければならない。
また、書類をチェックするIrisさんは、必ず何かミスをする。
そういうことを前提に、書類を作成するIrisさんは、書類作成に取り組まなければならない。
チェックしやすいように、書類を作成するのだ。
こんなことが工場では、日常的に行われている。
勝間先生が嘆くのも、無理からぬことではある。