集中
ドラッカー先生は、「不必要なこと」に対する示唆を与えている。
「不必要なこと」の1つは、「能力や報酬に関係ない仕事」だと。
「能力や報酬に関係する仕事」に集中することで、「生産性」が向上すると、ドラッカー先生は述べている。
僕にとっては、「弁理士」の能力に関係ない仕事が、前の事務所で、「不必要」と感じていたことだった。
ただ、組織にとっては、僕にとって「不必要」と感じていたことが、「必要」なことであることも理解していた。
弁理士になる前の職業で培った技能や能力が、他の所員よりも優れていたせいで、「不必要」と感じる仕事が多く舞い込んできたのは皮肉なことだ。
『弁理士の能力に関係する仕事に集中したい』
それが、転職の大きな理由だった。
分業制
「分業制」は、「能力や報酬に関係する仕事」に集中させるための1つのツールであろう。
幸いなことに、現職場では、分業制がよく機能している。
おかげで、弁理士の能力に関係する仕事に集中できていると思う。
「どんなシステムにも、正の側面と負の側面がある」
工場での経験で得た法則だ。
他部門の仕事に理解を示さない人が多い職場では、分業制はあまりよろしくない。
「上流工程の下手な仕事は、下流工程での不具合を誘発する」からだ。
幸いなことに、現職場は、他部門の仕事に興味が示せないほどは忙しくはない。
だから、あまり部門間のトラブルは、僕の耳には聞こえてこない。
改悪
僕が退職した後、前職場では、雑務に関して、分業制が導入されたと聞いた。
僕が引き受けていた雑事が、複数の人間に分散されたのだから、そうなるだろう。
その件に関して、色々、愚痴を聞かされたが、上手くいっていないのは当然だろうと思う。
他人に対して気づかいを示せるほど、精神的な余裕を持てる職場ではないのだから。
前同僚の愚痴を聞きながら、現職場のシステムを構築したトップマネージメントの方々のすごさを改めて実感した。
経営って、ほんま、難しいわ・・・。