なぜ既存企業が新市場を開拓できたのか | Data Stone

なぜ既存企業が新市場を開拓できたのか

CAS製品が誕生して2年半経過したが,CAS製品が成功したかどうかの判断はまだ早すぎる。

しかし大手ストレージ・ベンダであるEMC社自身が新市場を開拓し,ベンチャー企業よりも早く製品を投入できたことは事実である。

以下に考えられる理由を述べる。

1) FilePool社やEMC社は,FilePool社の技術的用先について常に試行錯誤していた。そして最終的に規制準拠ニーズに辿り着いた。

2) 技術自体には変化が無くても,適用先に合わせて製品の定義を変えていった。

3) EMC社内に,FilePool社など有望なベンチャー企業を発見しビジネス提案できる人物がいた。

4) CANやCASという新コンセプトを打ち出せる人物がFilePool社やEMC社の中にいた。

5) 未開拓市場に参入する決断力とスピードがEMC社にあった。

6) 近い将来,大きくなりそうな課題やデマンドにEMC社は素直に取り組んだ。具体的には増え続ける情報量をどう保存すれば良いかという課題。カリフォルニア大学バークレー校の調査結果 (後述) を根拠になっている。


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3)が特に重要だと私は思います。

昔,歌手の売り出しで一時流行った「プロデュース」という仕事や「プロデューサ」という役目が既存企業に必要なのではないでしょうか。

プロデュースとは,どこかにある金の卵を発掘し,それを売れるようにお膳立てするという意味です。

作ることに生きがいを持つことは製造会社として欠かせないマインドですが,それだけでは企業として儲けることは難しいように思います。

技術をプロデュースするなんて,かっこいい仕事だと思いませんか?