大企業に追従するベンチャー企業
ベンチャー企業は既存企業よりも先行して新市場を開拓し新製品を投入する。既存企業はベンチャー企業の成功を見て追従する。これが今までのベンチャー企業と既存企業の関係であった。しかしEMC社のCentera製品のケースでは,両者の逆転現象が起きた。
Fixed ContentsやUnstructured Dataを保管するためのアーカイブ向けストレージ・ソリューションを開発するベンチャー企業には、Permabit社、Archivas社、ExaGrid社、Bycast社、Data Center Technologies社、Persist Technologies社などがある。
図に各ベンチャー企業の設立年と製品発表時期,及び製品概要をまとめた。
これらベンダの内でEMC社がFilePool社を買収する前に設立した会社はPermabit社、Bycast社、Data Center Technologies社の3社であった。また上記ベンダの内でEMC社がCenteraを発表する前に製品出荷を発表したベンダはいなかった。
以上から明らかなように、EMC社は大手ベンダでありながら、ベンチャー企業よりも先行して新市場を開拓し新製品を投入することが出来た。
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HPとStorageTekもCAS製品を出しましたね。HPはベンチャーを買収し,StorageTekはベンチャーの製品をOEMしています。EMCも技術はベンチャーを買収して手に入れています。
マーケティングと技術開発は独立事象で,一つの会社がやる必要はないことが良く分かる例です。
大手ベンダーの役割は,新規需要を見極め,技術を製品に仕立て,安定した品質でサービスをユーザに提供することかも知れません。