ある日突然、USB外付けハードディスクが認識されなくなったり、ポータブルハードディスクが無音で全く反応しなくなると焦りますよね。ちょっと前まで動いていたのに、昨日まで動いていたのに、大事なデータが入っているのに、と慌ててデータ復旧にハードディスクを持ち込む方が大勢いらっしゃいます。
私は、データ復旧会社に勤務するデータ復旧エンジニアです。 毎日多くのお客様のハードディスクの診断・復旧をしています。
今日のお話は、人事異動で転勤。単身赴任で引っ越しした警察官僚のお父さんの事例です。
警察官僚のお父さん。人事異動があり、単身赴任することになりました。単身赴任の荷物は少なく、梱包は自分で行って、宅配業者の安価な単身引っ越しプランでの引っ越しです。引っ越し先に荷物が届いて、荷解きも自分でやりました。ノートパソコン周りの接続を終えて電源を入れたところ、USB外付けハードディスクが認識されません。怒ったお父さんは、宅配の配送中に壊れたのか?と疑って、宅配業者にクレームを入れ、復旧費用の補償を求めました。そんなわけで、そのUSB外付けハードディスクは、私が勤めるデータ復旧会社に届けられました。
早速、外付けハードディスクを診断したところ、結果は「異状なし」。
USB外付けハードディスクの本体は、全く正常。何の問題もなく動作し、中のデータにもアクセスできました。
さて、このUSB外付けハードディスク、お父さんの引っ越し先では、いったい何が起きていたのでしょう?
このお父さん、ノートパソコン周りに多くのパソコン周辺機器をつないでいました。無線LANルータ、ポータブルDVD、USB外付けハードディスク、液晶ディスプレイなど。
引っ越しの際、自宅のパソコン周りの周辺機器を全部取り外し、梱包したのはお父さん自身です。各周辺機器の本体は、1つ1つプチプチで包んで丁寧に梱包しました。しかし、周辺機器それぞれに付属のAC電源アダプタは、壊れるものではないだろうと、すべて1つの袋に無造作に入れていました。
原因は、ACアダプタの取り違いでした。
お父さんは、引っ越し先で荷解きをし、ノートパソコン周りの周辺機器を再接続したときに、どうやら間違えて、同メーカーの無線LANルータのAC電源アダプタをUSB外付けハードディスクに接続したようです。
通常 USB外付けハードディスクには 電圧12V(ボルト)、電流1.5~2A(アンペア)程度の電源供給が必要です。ところが、このお父さんからUSB外付けハードディスク同梱されてきたAC電源アダプタは、電流値が1Aでした。これでは動くはずがありません。
それから、壊した犯人と疑われ、プロの取り調べを受けた宅配業者さんの無罪釈放も・・
実のところ、私が勤めるデータ復旧会社に依頼される機器のなんと5%程度は、「異状なし」なんです。(言っちゃった。同業他社さんごめんなさい。)主な原因は、以下の通り。
・引っ越しや掃除の時に、AC電源アダプタを他の機器のものと取り違えた
・USBケーブルの断線
・AC電源アダプタの故障
私が勤めるデータ復旧会社は良心的なので、依頼いただく際に、AC電源アダプタやケーブルなども同梱を推奨しています。AC電源アダプタやケーブルの問題の場合は、正直に「異状なし」という診断をお知らせします。復旧の診断・見積もりは無料で、返送時の送料だけお父さんにご負担いただいて、USB外付けハードディスクを返却しました。
またタダ働きだ~~
お父さんは、AC電源アダプタを捜索し、無事保護しました。
同業他社さんの中には、しらっと「障害がありました」って報告し、復旧費用を請求するところもあります。データ復旧を依頼する前に、AC電源アダプタの取り違いや、ケーブルの断線がないか確認しましょう。
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