多くのMacユーザさんが使っているTime Machine(タイムマシン)バックアップ。Apple社純正のツールで、MacOSに標準でインストールされています。無料でとても便利で多機能なバックアップツールですが、その使い方は間違っているかもしれません。Apple社Time Machineのサポートページには大事な注意書きが書いてあります。しかし、Macユーザは直感型、サポートページやヘルプを読まないんですねぇ。
私は、データ復旧会社に勤務するデータ復旧エンジニアです。サポートページやヘルプを読まないでTime Machineを使っているMacユーザのハードディスクも数多く復旧してきました。
そんな普通のMacユーザのアニメデザイナーさんのお話です。
アニメの背景やキャラクタのデザインにMacを利用しているアニメデザイナーさん。Mac本体には、デザインに使うツールソフトを複数インストールしています。万一の事態に備えて、Mac本体のバックアップは、Time Machineを使って設定しました。バックアップ先は、4TBのポータブルハードディスクにしています。
さらに、その4TBのポータブルハードディスクには、背景やキャラクタを描画するためのパーツデータや普段の仕事で制作した完成データ、作業中のデータなどを大量に保管していました。
なにが起きたのでしょう?
アニメデザイナーさんがデータを保存した後、ポータブルハードディスクをMacから取り外したときに、Time Machineのバックアップが裏で動作していたようです。アニメデザイナーさんはTime Machineのバックアップが始まっていることに気付かずに、データ書き込み中のポータブルハードディスクを取り外してしまいました。結果として、ポータブルハードディスクが壊れてしまったのです。
実は、このTime Machineのバックアップ先の設定方法は、間違っています。そして、この間違いは、Time Machineを使っているMacユーザの多くが知らない内にハマっています。
Time Machineのサポートページを読んでみましょう。
一番初めに次のような注意書きが書いてあります。
・このストレージデバイスは Time Machine のバックアップディスク専用として使い、ほかのファイルの保管には利用しないでください。
この注意書きに従うと、ポータブルハードディスクは Time Machine のバックアップディスク専用として使い、アニメのデータの保管には利用してはいけないそうです。
お預かりした4TBのポータブルハードディスクを診断した結果、軽度の論理障害。
アニメデザイナーさんがデータ復旧をご依頼された翌日の夕方には、復旧が完了しました。
大量なアニメのデータは、100%復旧に成功。アニメのキャラクターは、めでたく復活できました。
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