大事なデータを扱っている方は、バックアップが大切なことは知っていますね。でも、実際に、自分の環境でどのようにバックアップをしていいのか 悩む場面もあります。

 

私は、データ復旧のエンジニアとして日々多くのお客様のデータを復旧しています。

 

データ復旧が完了し、お客様に復旧データをお渡しする際、「今後、データ復旧のお世話にならないようにおすすめのバックアップ方法は?」と聞かれることが良くあります。データの消失の恐怖を味わったお客様にしてみれば、切実な問題です。いつもそういうお客様には、バックアップの方法をアドバイスします。

そんな、お客様の一人。外付けハードディスクの復旧を依頼した広告デザイナーさんの事例です。

広告、ポスター、チラシなどをデザインするデザイナーさん。ポータブルハードディスクに製作した作品、取材データ、写真・動画を大量に保管していた。そのハードディスクが認識されたくなり、データ復旧を依頼、復旧が成功した。データ消失の恐怖を味わったデザイナーさんは、バックアップの大切さが身に沁みた。

 

しかし、どうやってバックアップしたらよいかわかりません。
というのも、仕事で使っているノートパソコンには2つしかUSBポートがありません。仕事柄データが大きいためUSBメモリやハードディスクでデータをもらったり、自分からお客様に貸し出したりします。ノートパソコンのUSBポートには、自分のポータブルハードディスク以外に、多くのUSB接続の機器を繋いだり外したり。USBポートの抜き差しを頻繁に繰り返します。

ノートパソコンのUSBポートにハードディスク2台繋いで一方をオリジナル、もう一方をバックアップとして使うと、2つしかないUSBポートが塞がって、顧客から預かったUSBメモリなどを繋げなくなって仕事になりません。


また、別の問題もありました。

いつもは自分のデータを保管しているポータブルハードディスクがDドライブになっています。

ところが、ある日顧客から預かったデータハードディスクをノートパソコンに先に繋いでから、いつものポータブルハードディスクをノートパソコンにつなぐと、顧客のハードディスクがDドライブ、いつものポータブルハードディスクがEドライブに見えたことがありました。この状態でバックアップ用のハードディスクを増設すると、どのハードディスクがどのドライブなのかパソコン上での見分けが難しくなりそうです。このままでは自動バックアップのソフトを導入するのも危険です。


どうしたら、解決できるでしょう?

 

USBポートが足りない問題を解決するには、

USBハブを使います。1つのUSBポートを3~4つに分配し、複数のUSB機器をつなげることができます。USBハブには2種類あります。パソコンの1つのUSBポートから電源を取るバズパワータイプと、ACアダプタもつなげて各USBポートに十分な電源を確保するセルフパワータイプ。バックアップハードディスクをつなぐ場合は、バズパワータイプでは電力容量が足りなくなって、バックアップ中に電源が落ち、データが消失する危険があります。この環境ではセルフパワータイプをお勧めします。

 

このデザイナーさんには、以下の様な環境をおすすめしました。

・USBハブとバックアップ用ハードディスクを購入

・ノートパソコンのUSBポートに、いつも使うポータブルハードディスクとUSBハブを接続。

・USBハブの ポート1にバックアップハードディスクを接続。

・USBハブのポート4に顧客から預かった機器を接続。

 

 

ドライブ名(ドライブレター)の変化を解決するには、

DドライブとかEドライブといったドライブ名の D,Eの部分をドライブレターといいます。パソコンにいつもと同じUSB機器をつないでいても、いつのまにかドライブレターが勝手に入れ替わることがあります。自動バックアップソフトで、DドライブからEドライブにバックアップをするように設定しているとき、ドライブレターが入れ替わると、大変なことになります。

 

そこで、ドライブレターを固定することをおすすめしました。

ドライブレターを固定するとは、例えば、いつも使うポータブルハードディスクをPドライブ、バックアップハードディスクをQドライブに固定します。ハードディスクを抜き差ししても、一度固定したドライブレターは、変化しません。

自動バックアップソフトを設定しても安全です。

 

ドライブレターを固定する方法
Windowsマーク(スタート)で右クリックで出てくるメニューで「ディスクの管理」を選択。
いつも使うポータブルハードディスク(Dドライブになっている)を右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」をクリック。
「次のドライブ文字を割り当てる」をチェックし、「P」を選択して。「OK」をクリック。
 
同じ手順で、バックアップハードディスクをQドライブに固定する。
 
その他の顧客からお預かりしたUSBメモリなどは、PでもQでもない別のドライブ番号が自動で割り振られます。

自動バックアップソフトを設定する際は、PドライブからQドライブにバックアップするように設定します。

 

このデザイナーさんは大手企業の広告を手掛けていらっしゃり、ハードディスクが認識されなくなった時は、頭を抱えていました。しかし、データ復旧ができ、バックアップの方法まで解決して、ハレバレとしてお帰りいただけました。

 

今回の事例でおすすめした USBハブは、

BUFFALO USB3.0 セルフパワー 4ポートハブ ブラック スタンダードモデル BSH4A125U3BK

 

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