マイラーズカップは昨年の最優秀短距離馬インディチャンプが力の違いを見せつけ優勝。道中は好位でレースを進め、抜群の手ごたえで直線抜け出しての快勝でした。次走は連覇のかかる安田記念になります。
まだ5歳で父ステイゴールド、近親には息の長い活躍をしたリアルインパクトやネオリアリズムがいる血統なのでまだまだ成長する余地はあると思います。日本のマイル王から世界のマイル王へ、インディチャンプの今後の成長が楽しみです。
今週は春の長距離王者決定戦の天皇賞が京都競馬場で行われます。今年は連覇のかかるフィエールマン、復活の勝利を目指すキセキと2頭のGⅠ馬が出走を予定しています。共に菊花賞を勝ち、昨年は凱旋門賞(キセキ7着、フィエールマン12着)にも参戦しました。
2頭の対戦は有馬記念(フィエールマン4着、キセキ5着)に続いての3度目の対戦となります。3歳長距離王2頭が意地を見せるのか。それとも2頭のGⅠ馬を破り新長距離王の誕生か。例年大歓声に包まれ行われる天皇賞が無観客での実施となるのは大変残念ではありますが、出走馬にはコロナウィルスを吹き飛ばすような激戦を期待したいところです。
過去5年の連対馬の前走傾向は、阪神大賞典が4頭、大阪杯が3頭、ダイヤモンドステークス、アメリカJCC、日経新春杯が1頭となっています。JRA最長距離GⅠの為、15年にダイヤモンドステークスから2着に走ったフェイムゲーム以外の連対馬は全て距離延長となり、GⅡ以上のグレードのレースを使っていました。
血統傾向はステイゴールド、ハーツクライ、ディープインパクト、ブラックタイドと過去5年の3着内馬の全てがサンデーサイレンス系となっています。また、16年17年1着キタサンブラック(母父サクラバクシンオー)、18年1着レインボーライン(母父フレンチデピュティ)、15年3着・16年2着カレンミロティック(母父エーピーインディ)、19年2着グローリーヴェイズ(母父スウェプトオーヴァーボード)など、近年の天皇賞では母父に短距離系や米国ダート系の血を持つ馬の好走が目立っています。父サンデーサイレンス系、母父短距離系・米国ダート系の配合馬には注目です。
フィエールマンは前走の有馬記念で4着。父ディープインパクト、母父グリーンチューンはニジンスキー系という血統。18年菊花賞、19年天皇賞(春)を制した現役馬屈指の長距離王。今年は昨年に続いての連覇がかかります。有馬記念からの休み明けでの出走となりますが、これまでのGⅠ2勝は全て休み明けでの優勝。鞍上も主戦のルメール騎手に戻るのもプラスになるでしょう。GⅠ3勝目となればディープインパクト産駒の牡馬としては初となります。ディープインパクトに新たな歴史を刻むことができるのか。
キセキは前走の阪神大賞典で7着。父ルーラーシップ、母父ディープインパクトという血統。17年に不良馬場の菊花賞を制しGⅠ初制覇。菊花賞後は一時不振に陥るも、18年の天皇賞(秋)から逃げに脚質転換して以降は勝利こそありませんが18年ジャパンカップ2着、19年大阪杯、宝塚記念で2着に入るなど実力馬として再び上昇を果たしました。ただ、昨年の海外遠征後の有馬記念、前走の阪神大賞典と連続で出遅れている点は気になりますが…。今回鞍上の武豊騎手は天皇賞(春)で8勝しています。名手に導かれ復活の勝利なるか。
モズベッロは前走の日経賞で2着。父ディープブリランテ、母父ハーランズホリデーはストームキャット系という血統。前々走の日経新春杯で重賞初制覇し、前走の日経賞は直線で不利を受けましたが2着に好走しました。上り馬としては出走馬の中でも随一の存在と言えるでしょう。オーナーのキャピタルシステムも今年のフェブラリーステークスと高松宮記念を制し勢いに乗っています。人馬の勢いに乗り、古馬長距離の頂点に上り詰めることが出来るのか。
上記以外で日経賞1着ミッキースワロー、阪神大賞典1着ムードインディゴ、2着トーセンカンビーナにも注目したいと思います。

