俺は酔えば強くなる正義のヒーロー

不思議な夢だった。夢の中で俺はスーパー戦隊になっていた。しかもレッド。ヒーローの中のヒーローなのだ。ちょーかっけーんだ。悪者が現れればすぐさま現場に駆けつけやっつける。こんな気分なのか正義のヒーローとは・・・

しかし、レッドであり、ヒーローである俺には問題があった。酒を飲んで酔わないと変身出来ないのだ。しかも一気に呑んで酔わないと意味がない。呑まない限り俺は至って普通の人間にすぎない。じゃぁ呑んで戦えばいいじゃないと思うだろう。そう簡単ではない。俺は偏頭痛持ちなのだ。一気にお酒を呑んだら変身どころか偏頭痛を引き起こし苦しみ出してしまう可能性を秘めている。

敵が現れるととりあえず、皆で現場に行くんだ、皆とは例の戦隊仲間のブルーやピンク、イエローたちだ。あいつらはなぜか普通に変身して戦えるのだ。なぜだ。だが、肝心な最後の決め手に欠ける。なぜなら俺がいないと必殺技が出来ないのだ。だから皆は俺に早く酔え!と目で訴えてくる。悪者はそこんとこを知っているのかいい感じに俺の仲間たちを攻撃する。苦しむ仲間たち。

戦いの時、俺はうろちょろしている。でもなぜか現場の近くにいつも一升瓶が置いてある。きっと誰かが用意してくれているのだろう。仲間たちが苦しんでいる姿を見ていっその事「一升瓶を丸呑みして最強のヒーロー見参!!」と行きたいところだが、丸呑みでもしたら俺はそれまた最強の偏頭痛を引き起こし死ぬんじゃないのか!と一升瓶を見つめながらどうすればいいのか葛藤する。

とうとうこのままではヤバいと思い、仲間が死ぬなら自分が死んだほうがマシだ!と考えに至った俺は一升瓶を飲み干した。「ぬあぁぁぁぁ!!!」と。するとどうだあんだけ苦しんでいた仲間たちが「そんなに呑んだら死ぬぞ!」とブルーが叫んでいるのでないか。「やめてぇぇぇぇ~」とピンクは悲鳴を挙げて泣いているではないか。「あかんて」と関西出身のイエローが冷静の止めるではないか。

そして俺は、その後どうなったのか。いい感じのところで目が覚めてしまった。

データ石浜