死ぬんじゃ ないか
子供の頃、何かしら病気にかかると「俺はもしかしたら死ぬんじゃないか」という恐怖に駆られた。手のひらにちょっとした赤い斑点が出来た時、初めて39度の熱を出した時、全身に汗疹が出来た時。初期段階に気付いた時に「なんだこれ」と興味を持つくらいで心配することはない。
しかし、徐々に自分が思っていた以上に症状が進行して不安になる。不安になってきた時にようやく親に相談すると「ほっとけば治る」と全く心配されない。それもまた不安になる。ほっとけば治るを信じるが治らず再び親に相談すると「あら、これ病院に行った方がいいんじゃない?」と信じられない答えが返ってきて不安が膨大する。
あれ、いつの間にか親まで心配するところまで来ちゃったんだ、と。そんな日の夜はとりあえず寝れない。もしかして、癌なんじゃないか。治らないんじゃないか。入院するんじゃないか。もう不安で頭が一杯になる。
いざ病院に行くと、対した事なく薬を飲んだ途端治ったりしてそんな時、「ふっ、なんだよ、焦らせやがって」となんだかあれだけ不安がっていた自分をバカにしたくなる。バカにしたけど今度また自分の知らない症状が体に出てきて以前とは全く異なり前回よりも不安になったりする。
なんだかんだで人生って、その時その時訪れる何かが最大のピンチだよね。
データ石浜