これくらいなら
生きていきた中で、必ず「これくらいなら俺でも考えてたわ」と自分の頭の中にあったものをふと現実の世界で目にするとそう思う。なんだよなんだよ~!俺の考えてた事ややっぱり間違っていなかったじゃん!これみんな欲しがってたんだよ!と。
しかし、実際のところ、頭にあることを現実のものにするということは難しい。一番分かりやすい例えを挙げるとしたら言葉。頭の中ではほとんど完成しているのにいざ口から説明しようとすると上手くいかない。あぁ~俺ってなんでこんなにも上手く言葉が使えないのだ!!といつもがっかりする。そう思うと小説を呼んでいてすごく分かりやすい言葉でかつ面白い!に出会うとなるともう悔しいどころかあっぱれである。
作家の有吉玉青さんがアメリカ留学のしていた頃、英作文のクラスを受講していたそうだ。英語が苦手であった有吉さんがある本を読んで魅了された。実に簡単な英語を用いて、単純な構文でありながら内容が深い。私もこんなふうに書きたいと思ったそうだ。その時、先生は言った。
「天才だからできるのです。」と。
ヘミングウェイが書いた「キリマンジャロの雪」という短編なんだけどさ。
もし小学生が書いたとなると、「マジかよ!これなら俺にも書ける!」ってテンション上がっちゃうけどさ、ヘミングウェイだとなんだか笑っちゃうよね。
データ石浜