まさかね、そんなね、マジかいっ!
大学の時の話なんですけど、ゼミのプレゼン前に私は追い込まれていました。これはやばいぞと。そんな時に限って自宅でネットが繋がらない。こんな事あるんかいっ!と思いながら対策を練る。1年の時に属していたサークルの女の子が「ウチのネット使っていいですよ~」と。急な話なのに。そんな事あるんかいっ!自宅から10分ほどの所で自転車を飛ばして行きました。天使に逢いに。
女の子の家に到着し、早速勉強開始。察してくれたか?そーなのだ、これがまぁ集中出来ない。その子が「私の事は全然気にしないでください!」と笑顔を隣に座るもんだからそりゃ気にするじゃないか!!ふかふかのソファーじゃないかっ!なぁ天使よ。勉強に集中させてくださいさせてください。終わるまでわっ!そう終わるまでわっ!と自分に言い聞かせるもまぁ話す話す。全然作業が進まないと状況。「ちょっとトイレに行ってきます」と女の子がその場を離れる。ふと時間を見ると深夜の2時を過ぎていた。・・やべぇって。プレゼン資料想定では24枚、今は7枚目。桁違いにヤベェ。だべ。
私は天使相手にとうとう言ってしまったのだ。「◯◯ちゃん、寝ていいよ。」ごめんよ天使。胸が痛いぜ苦しいぃぜぇ。。そんな私に天使は優しくこう言うのだ「起きてますよっ!ちゃんと見守ります!」君はもう天使を超えた存在だよ。ありがとう!こんなに嬉しいのは初めてなんですがどうかお眠りください。「明日は何限から授業?」「3限です」「宿題とかは?」「特にないですよ~」「女の子って夜更かしすると肌が荒れるみたいよ」「え~ホントですか?私あんまり肌荒れないんですよっ」寝れ寝れ寝れ!!!!私の天使に放つ邪悪なオーラにも屈する事なく微笑んでいる。
ふと天使がいう。「ちょっと横になってもいいですか?」「全然いいよ、俺もそろそろ終わるから」
そんなやりとりをした直後、天使は秒速で寝た。うしっ!ここから!!!と思いつつもなんだか申し訳ない気持ちになってしまった。気を遣わせちゃったなぁ。そんな事を思っていた。
耳を疑った。「ゴガァァゴゴゴガァァン」2度見じゃなくて2度耳した。
マジかよっ!天使は体から想像できない豪快なイビキをかきはじめた。そんなはずはないでしょ。だって天使だぜ。部屋には2人。起きている俺。寝ている天使ちゃん。テレビは消した。外は静か。
犯人はこの中にいる!天使ちゃんしかいねぇ。間違いねぇ。5秒おきに来る巨大なメロディは私を更に苦しめた。
さてどうしようか。顔が私の方を向いている。天使じゃないか。しかし5秒後には殺意が湧いてくる。いっその事、口をガムテープで塞いでやろうか!鼻と口をぎゅって押さえつけてやろうか!や、やめよう、そんな事したら起きちゃうじゃないか。いかんいかん、いかんいかん。
女の子の部屋で耳栓をしたのは初めてだ。ここから私はプレゼン資料を死ぬ気で取りかかった。
朝7時50分プレゼン資料ほぼほぼ完成。外から鳥がチュンチュンとお祝いしてくれるかのように鳴いている。なんていい朝なんだ。朝8時。天使ちゃんの目覚まし時計がなる。ムクリと起き上がる天使ちゃん。一睡もしていなかった私を見るなり「ごめんなさい、寝ちゃってました。。。おはようございます」な、なんて純粋さ。まるで小学校の時に食べるフルーチェに似た快感だ。
「ぐっすり寝れました。」そうか天使ちゃんは自分がいびきをする事を知らないのか。私は天使の秘密の握ってしまった。天使が天使であるがゆえにこの件は私だけのモノにしようと決めた。
もしかしたら天使の顔をした悪魔ちゃんだったのかもしれない。
とりあえず、今更ですがあの時はありがとうございました。
データ石浜