大学時代の後輩と久しぶりと。
1年ぶりくらいだろうか?もっと前かもしれない。

渋谷の有名チェーン店ではないが、
満席の中隅っこのテーブル席で飲みだした。乾杯。

もう就活を終わり残りの大学生活を楽しんでいる。
こんな事がありましたよ。
と、僕が知らない話をたくさん聞かされ
驚きつつも同期、後輩の恋愛話を聞くと悲しくもあった。


なんだかんだでこっそり
みんな恋をしている。


後輩の恋愛話になり
どういう事をきっかけに付き合うようになったのか聞いた。
「この人と付き合ったら自分をいい方向に導いてくれると思った」


予想外の答えに驚いた。
「○○な部分が好きでもっと一緒にいたいと思いました」
なんていうノロケを聞かされると思っていたら
損得で付き合ったかのように聞こえてしまったから。
「好き」という単語が出てこなかった。

一瞬、僕は何も反応出来ず
さりげなく「何飲む?」とメニューを渡した。
その間、ビールをグイッと飲み干し、そっと優しくテーブルに置いた。


大学時代。
唯一、一度だけ告白した女性がいる。
見事にフラレてしまったけどすごくいい子だった。

それから1年くらい経ってから
僕が告白した子に彼氏が出来たとの情報を耳にした。
その彼氏は、大学から企業もしていてみんなからも
「あの人はすごいよ」と言われる程、大学ではちょっとした有名人だった。

彼女はなぜ付き合う事にしたのか。
彼女もまた

「この人と付き合ったら自分をいい方向に導いてくれると思った」


そうだったのかな。。。


「お待たせしました。ハイボールと生です」
店員さんがお酒を持ってきた。
「石浜さんの奢りでなんかすいません」


大学生らしい言葉ただただ優しく
「いいよ」と返すだけで

「うえぇ~い!!!!」
「ごちそうさまですっ!」

と盛り上がる声とにやける顔を
見つめる僕はダサかった。


データ石浜