高校3年間付き合った彼女。

その後、彼女は当時24歳という年上の彼氏が出来た。
当時19歳だったのだから5個上だ。

付き合った事を知ってから
彼女と連絡を取る事はなかった。

お互いそれぞれの時間が経ち、


今日、 元カノと約4年ぶりに再会した。


18時45分上野駅。浅草口前。
階段で待つ彼女を見つけた。

4年ぶりに見た彼女は
当時よりもまた一段大人になった気がした。

おっきめのイヤリング。
白のワンピース。
腕にはキラリと輝く腕時計。
大きめのショップ袋をふたつ。

それに対して僕は、
半袖シャツにビィンテージのadidasのジャージをまとい、
言ってしまえば、楽な格好で行った。
なぜなら彼女の前で、決めていくのは
なんだか違う気がしたし、楽な格好の方がいつもの俺なのだ。


あまりの久しぶりに、

「う~す」

とクソつまらない言葉を掛けた。
彼女は、

「何それ~、久しぶりなのに」

と、始めっから変な空気になった。


お店に入ると、完全個室でゆっくり話すのには
ちょうど良かった。

席に着くなりお酒をチョイスしていると、
気付いてしまった。


彼女の左手の薬指に素敵な指輪がはめられている事に。


なるほどね。。


一瞬にして今日の出来事を把握した。

頭の中を整理して整理して整理して
生理しまくった。


「お疲れ、乾杯」


遠い回しはいらないから
結婚の報告をしてくれと待った。


今の近況を話し、

面白い話で盛り上がり、

過去を話し、

。。。。。


あれ、

おしまい???


結婚じゃないの?


おしまいですか?ホントに。


おしまいでした。


単に久しぶりに呑み、
彼女の普通の幸せを普通に聞いた。

前日に結婚の知らせを聞いて彼女をどう祝おうか
必死で考えた自分が空しくなった。

そして別れ際、彼女は
「一人暮らし大変だろうと思って、クッキー買ってきたよ」

と、僕に渡した。

「ごめん、おれ何も用意してねーや。ハハハ」

そう言うと彼女は

「フフフッ」

と、小さく笑った。何も答えてないのに、

この笑みが、一番効いたよ。



クッキーのせいで
また一段とバッグが重くなっちゃったな。



データ石浜