写真の車は、アルファロメオ・グランスポルト クアトロルオーテと言います。

 

当初、世界限定50台の予定で1965年に製造されたそうですが、予想を上回るオーダーがあったため受注生産方式で1967年までの2年間で最終的に92台が生産されました。

1960年代のアルファロメオ・ジュリアTIのシャシー、エンジンを利用し、ザガート社がボディデザインを担当した車となります。

直列4気筒DOHC、1,600ccから90psを発揮し、5MTを装備します。

ブレーキはドラムブレーキ、駆動方式はFRとなります。

車重は軽く、750Kgしかありません。750Kgに対して90psですから軽快に走ります。

 

Wikipediaによると、日本へは当時の正規ディーラーであった伊藤忠オートを通じて6台が入荷し、その内の2台は特注でつくられた右ハンドルだったと記載されています。

今回、ご紹介するのはその正規輸入の右ハンドル車となります。

 

■アルファロメオ・グランスポルト

新車からワンオーナー、「練馬5」の1桁ナンバーを掲げる。

オーナーはこの車両以外にも、依然ご紹介したアストンマーチンに加えてアルファロメオ・ジュリアスプリントも所有されている。

 

 

■右ハンドル仕様

ご覧の通りの右ハンドル仕様である。外観と比べて内装は60年代車の風情となっている。

メーター類は、右側から燃料計や油圧計などの集合メータ、タコメーター、スピードメーターとなっている。ステアリングポストの前に着く黒い箱はワイパーモーターである。少しわかりづらいが上の外観写真にも見えるようにワイパーは運転席側のみ装備される。

奥に写っているのは、いつものダットサン・ブルーバードである。

 

■後方から

トランクリッドはなく、スペアタイヤを背負っている。

パッセンジャーシート後方がファスナー付きのトノカバーで仕切られている。

ちょっとした荷物などは、シートを倒してここに格納することができる。