以前、メルセデスベンツ280(W114)を手放してしまった顛末を書きました。
その後も旧車イベントなどを通じて皆様と交流させていただいているのは、何をおいても今回紹介するオーナとダットサンブルーバードとの縁があるからに他なりません。
既に20年以上のお付き合いになる、ダットサンブルーバード1200デラックス(DP312型)とのお話です。
私は、2001年に開催された「クラシックカーフェスティバルin小金井」にダットサン210型に同乗させて頂き参加しました。
その会場で、数台離れた場所に展示されていたダットサン・ブルーバードのオーナーとお話をしていると、私の実家から徒歩数分の場所にお住まいであることが分かったのです。
そこから、休日には良く車庫にお邪魔して、旧車談義をするようになりました。
その後、自分の旧車を手に入れてからは、東京近郊のイベントへ2台で一緒に参加しました。
私が自分の旧車を手放してしまった後は、いつもブルーバードに同乗させていただいてイベントへ参加するようになっています。前置きはこの位にして、ダットサン・ブルーバードのご紹介です。
■ダットサン・ブルーバード1200デラックス(1962年型)
1959(昭和34)年8月~1963(昭和38)年9月まで生産・販売されたダットサンブルーバードの後期型になります。
約4年間製造されましたが、発売から2年後の昭和36年8月に大規模なマイナーチェンジをされました。それ以降のモデルを通称・後期型と呼びます。
フロント周りではラジエターグリルの意匠変更、内装はメーターパネルのデザイン変更、リア周りではテールランプの形状変更が特徴となります。今回の車両はこの後期型に該当します。
■車両のヒストリー
1964年に現オーナーのお父様が、走行距離1万キロ未満の中古車を購入されたとのことです。
最初のオーナーは都内のミシン屋さんだったそうです。
お父様から現在のオーナーへと親子2代にわたって約60年間、一度も車検を切らすことなく1ファミリー内で大事に継承されてきた車です。屋根付きの車庫で保管され、未だ走行距離は6万キロ程度であるため、エンジンの静粛性やアイドリングの安定感など抜群の状態を維持しています。
また、新車登録時のままのナンバープレート(当時の東京都内は”品川”や”足立”など文字が入らなかった)が残っている点が最大の特徴となります。
■走行前点検中の一コマ
2020年初頭からのコロナ感染拡大の影響もあり、それまで参加していた都内のイベントが開催中止となってしまい、ここ数年はイベントに出る機会も激減しています。
それでも、車は定期的に走らせないと調子を崩すものです。コロナ関連の規制も緩んできましたので今年こそはイベントが再開され、参加できることを楽しみにしています。
コロナ前の一時期、車両をお預かりしていました。その時は月に1・2回は保管場所から引っ張り出して近所を走らせていました。これはその走行前点検中の1コマです。
■運転席まわり
身長125cm程度のドライバーにはゆったり過ぎるスペースです。(なんの参考にもなりませんね)
当時、小学1年生だった次男はこの車が大のお気に入りです。
この車を見て以来、旧車好きとなりました。最近では、雑誌「スバル360をつくる」を定期購読したいと言っていましたが、完成までに2年程と総額で20万円くらいかかるため諦め、1/18のスバル360のプラモデルを作成中です。
■最後に
コロナ感染拡大に対する各種の制限も徐々に撤廃されてきましたので、今年は各地の旧車イベントが再開されることと思います。今年はまた各地のイベントへこの車に乗って参加し、同好の士の方々と交流したいと思っています。