あるイタリア人ジャッジの話 | my blog 休眠中

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♣︎毎年変わる採点基準

フィギュアスケートの国際試合のジャッジは9人と聞いたことがあります。しかし世界中にジャッジの資格を持った人はもっといるそうです。

年々変わる採点基準、その都度各国のジャッジに知らされ、時にはDVDなどで解説があるとか。

各国にいるのだから一箇所に集めて研修やテストは無理ですね。DVDを理解したかの確認もされてるとは思いますが。

私生活や仕事が忙しく、目まぐるしく変わる基準に追いつけてない場合は国際試合には招集されないのでしょう。

新採点方式を理解してない、コンピュータの採点を使いこなせない等はもっての他。となるとあまり年配でなく、常に新しいスケート技術に積極的かつ柔軟に取り組んでる人が相応しいですね。

そしてシーズンが始まると、どの大会に招集されるのかはISU(国際スケート連盟)次第、ということでしょうか。


♣︎あるイタリア人ジャッジの話

私は仕事で都内のKホテルによく行きます。このホテルはスポーツのW杯などの試合の時に外国の選手団や関係者の宿泊施設となります。

手配してるのは某旅行会社ですが、このホテルは慣れてるの安心して任せられるのです。柔道やバレーなどの大会時には多くの選手を見かけます。

さて昨年のフィギュア国別対抗戦が終わった翌朝、仕事でホテルに行くと、選手や関係者が車に乗り込み空港へと出発していました。

私はイタリア人のお客様と会うと
「昨夜はスケートの国別の試合があり、これはみな選手達です。残念ながら今回イタリアは参戦してませんでした」と言いました。

するとそのファミリーは
「実は昨夜、ホテル内の和食レストランで隣りのテーブルにイタリア人のジャッジがいて仲良くなり、スケートの話を色々と聞きましたよ」と言います。

なんと今回の試合にイタリア人ジャッジがいたなんて!

「彼は普段はウディネで大学教授をしてるそうです」

ということは全てがスケート関係の仕事に従事してるわけではないのですね。招集されても仕事が忙しかったり日程の調整がつかなければ断るのでしょう。

「彼は日本の事を絶賛してましたよ。スケートというスポーツに対して愛情を持っている人々、観戦マナーもいいし、みんなでスケートを支えてる、イタリアとは大違いだと」

まあなんと嬉しいお言葉でしょう!

また「そんな日本で行われる試合に招集されるのは嬉しいこと」だそうです。

特に国別対抗戦のようなイベント的な試合はジャッジに選ばれるのを希望する人は多いかも知れませんね。

日本のスケートファンはマナーがよく、今回のワールドフィギュアはソチ五輪の後ということもあり、試合を見てて本当に気持ちがいいです。

席は満席、日の丸以外の旗も多く、引退する選手にはあたたかい拍手や声援を送ってるのは嬉しいことですね。

今夜の女子FPも楽しみですね。


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ソチ五輪にて。ジャッジ席に向かうプルシェンコ選手